【DDT】青木真也VS拳王タッグ戦は大暴れの拳王組勝利も「あいつは乗ってきた」と青木ニヤリ
<DDTプロレス:両国大会>◇28日◇東京・両国国技館 DDTプロレス両国大会「Ultimate Party 2024」の第7試合スペシャルタッグマッチ30分一本勝負で、日本トップの総合格闘家で前KO-D無差別級王者の青木真也(41)と、名実ともにプロレスリング・ノアをけん引する拳王(39)がタッグマッチで激突。青木は中村圭吾(25)と組み、拳王は大和田侑(24)を従えて戦った。 試合は青木対拳王でスタート。2人はおでこを押しつけ合い、その後、グラウンドでの攻防を経て、エルボー合戦となった。青木は拳王のキックをキャッチして押し倒して上から拳を振り下ろし、拳王の強烈な打撃を食らっても前進し続け、挑発した。 これが、最近はユニット「オール・レベリオン」でGHCヘビー級王者・清宮海斗をサポートする役割に徹することが多い拳王の狂気を引き出した。 エプロンで戦況を見守っていた拳王は、リング内から殴りかかってきた中村に逆にビンタを見舞って場外に引きずり出し、ボコボコに。さらにリングに戻るとエプロンにいた青木に蹴りを入れて、そのまま場外乱闘。青木にイスをたたきつけ、その上から蹴りを食らわせた。 拳王は中村のキック攻撃などでフラフラになったが、トップロープからのダイビングヘッドバットは回避。中村のキックをキャッチして強烈なビンタを連続で入れ、大和田が青木を場外で押さえている間に、ハイキックから拳王スペシャルにつなげて11分41秒、中村からタップを奪った。 拳王は勝利直後にも青木に低空ドロップキックを浴びせて場外で再び乱闘。最後は“敵地”のファンのブーイングと歓声が入り交じる中、満足そうに両腕を高々と挙げて去っていった。 それでも試合後、したり顔だったのは青木。「乗ったなあ。拳王、乗ってきたよ。乗ったよ、あいつは。試合は、勝負は負けたよ。あいつらの方が一枚上だったかもしれない。でも俺たちは存在感で支配した」と話し、「見ろよ中村を。今日からDDTの主役になれるんじゃないの。負けてない、俺たちの勝ちだ! 勝ってもないけど」と評価した。 青木は拳王について「あいつが一番楽しかったんじゃないの? ノアにはあいつに気を使わずにこうやって来てくれるヤツいないだろうって。今日のあいつが一番楽しそうだった、それが全てだろ。俺も楽しかったし、あいつも楽しそうだったのが一番いいんじゃない。今日の拳王は生き生きしてた」と話し、リマッチについては「もう1度でも2度でも」と意欲を見せた。 一方、拳王はバックステージでも「おいおい言ってるけどな、結局、俺が何を言いたいかって、それは1月1日、日本武道館みなさんご来場誠にお待ちしております、ってことだ!」と叫んで、豪快に長椅子をひっくり返していた。【千葉修宏】