24日開業の新商業施設「エミテラス所沢」に「おとぎ電車」里帰り かつて西武山口線で運行の機関車 製造された「所沢車両工場」跡地にレガシーとして展示
西武リアルティソリューションズと西武鉄道は2日、西武山口線で運行していた「おとぎ電車」を、今月24日開業の商業施設「エミテラス所沢」(埼玉県所沢市東住吉)に展示すると発表した。施設が「所沢車両工場」跡地に立地するため、名残を伝えるレガシーの一つとして設置する。 エミテラス所沢の外観やフードホール、屋上庭園【写真4枚】
おとぎ電車は現在の西武山口線(レオライナー)とほぼ同じルートを走り、当時のユネスコ村駅から遊園地前駅の約3・6キロを結んだ。 展示されるのは客車をけん引する「B11形B15」蓄電池機関車。同工場で1960年に製造された車両で、84年まで活躍した。全長約5メートル、幅約2メートル、高さ約2・7メートル。引退後に所有していた鉄道模型メーカーから譲渡された。 レガシーはほかに工場と鉄道本線を結んだ「引き込み線」や、運転士養成で使用した「シミュレーター」の展示が発表されていた。