ナイアガラの滝から命名 屋根からせり出した雪を落とす新兵器 「ナイアガラカット」の効果は?
STVニュース北海道
屋根からの落雪とともに気をつけたいのが、屋根からせり出した雪「雪庇(せっぴ)」です。 この雪庇を安全に、そして簡単に落とす新たなツールがいま注目されています。 (長岡記者)「屋根の雪庇を安全におろすために開発されたのがこの道具です」 その名も「ナイアガラカット」! その効果はー 女性でも大きな雪庇がいとも簡単に落とせるすぐれもの! では、どうやって雪庇を落としているのでしょうか? 開発した会社が実証実験のために協力をあおいでいる倶知安町役場の建物で、使い方を見せてもらいました。 まずは雪庇にロープをひっかけてー そのまま横に移動します。 ロープで雪庇を囲むように輪を作り、安全な場所からロープを引いていくとー ロープが上下から雪庇を絞めつけて落とします。 この雪が落ちる様子がナイアガラの滝のようだということで名付けられた、ナイアガラカット。 現在、特許出願中のこの仕組みで、屋根に上がることなくきれいに雪庇を落とせます。 作業の一部始終を見ていた倶知安町役場の職員はー (倶知安町豪雪対策係 加藤公啓係長)「安全にきれいに雪庇を落とせるというのが第一印象。倶知安町では施設が多数あるので、安全に雪庇を落とせるので(導入を)検討したい」 実際に雪下ろしに困っている倶知安町民にも効果を体感してもらうために協力を依頼。 さっそく雪庇を落とすとー (倶知安町民)「(雪下ろしに)2、3時間かかる。女性の力でも軽く雪が切れるのでほしいと思う」 商品を開発したのは北電に勤めていた福地社長。 冬に電線に積もる雪をいかに落とすか、長年研究していた知識を生かしたといいます。 (アルパインクリエイト 福地政弘社長)「雪国に住む人に、楽に安全に(雪下ろし)作業してほしい。北海道だけでなく東北や世界の雪国で役に立てれば」 重労働の雪下ろしを簡単に、そして安全に行える新たなツール。 道民の冬場の悩みの種を解消してくれるかもしれません。