キレやすいおじさんに共通する特徴があった…! 相手を「許せない」のはなぜか
仕事とプライベートで閾値を変える人も
事務職のBさんは、比較的に私生活での反応閾値が低く、仕事での反応閾値が高いというタイプだったが、このように家と職場で反応閾値が変化するということもあるのだろうか。 「Bさんのケースとは逆ですが、例えば職場で反応閾値が低めで限界に達していても、仕事だから我慢しているというタイプの人は多いでしょう。その精神的疲労の反動で、私生活では反応閾値が高くなり、家庭ではやらないといけないことをずっと先延ばしにしているというような人も少なくないでしょう。仕事とプライベートで閾値を変えなければやっていられないということかもしれませんね」
領域ごとに役割を分担
最後に、反応閾値の差が大きい人と同棲や結婚といった共同生活を送るうえで重要なポイントについて伺おう。 「家事などは領域ごとに役割を分担するのが一番の対処方法です。反応閾値は個人差がありますし、その人の疲労度や所属するコミュニティによっても変化します。反応閾値が高い人も、低い人も、ある程度相手を許容し、自分の価値観を押し付けないようにするという考え方が大切で、その心掛けが共同生活を円滑にしていくでしょう」 ――共同生活の相手に不満が溜まると、ついつい相手に強く当たったり改善を求めてしまったりしてしまうかもしれない。しかし、「反応閾値の差があるのだから仕方ない」とある程度割り切って、相手を許す心を持つことが、衝突や不和を回避する秘訣なのかもしれない。 (取材・文=逢ヶ瀬十吾/A4studio)
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