中村鴈治郎と市川高麗蔵が上方歌舞伎の恋模様 でも野球は合わない!?「ケツ争い」と苦笑い
中村鴈治郎(65)市川高麗蔵(66)が20日、都内で、国立劇場主催の歌舞伎鑑賞教室「恋飛脚大和往来-封印切-」(6月1~21日、東京・サンパール荒川)の取材会に出席した。 【写真】6月歌舞伎鑑賞教室「恋飛脚大和往来-封印切-」について話す中村鴈治郎 家の芸を集めた「玩辞楼(がんじろう)十二曲」の1つを鑑賞教室で上演できることは「大変うれしく思います」とした。上方の風情漂う作品。鴈治郎は「上方歌舞伎は、昨日起こったかもしれないような事件が歌舞伎になっているものが多い。ドラマとしてのおもしろさを感じていただければと思います」と話した。 高麗蔵は、上方の女形を演じる際には、故片岡秀太郎さんに教えを請うてきたことを振り返り、「まず怒られたのは『あんたな、言葉を上げたり下げたりすればいいだけど違う。気持ちやねん』と教わりました。どうしても音で上方っぽい雰囲気をつくろうとするんですが、気持ち、ハートを重視しているんだと思いました」と、上方歌舞伎の魅力を語った。 飛脚屋の忠兵衛と遊女梅川の恋模様が描かれている。鴈治郎は「父(坂田藤十郎さん)を相手にしてても、(長男)壱太郎を相手にしてても気にしてません。その時に梅川をやる人を信じて、愛してます」と話し「ただ、野球は全然違います。私はドラゴンズファンで、高麗蔵さんはヤクルトファン。ケツ争いをしている」と苦笑いした。