除雪車、滑走路にV字でずらり 成田空港で積雪や凍結想定し訓練
成田空港で13日、滑走路の積雪や凍結を想定した訓練があった。駐機場に集まった除雪専用車両約20台が滑走路の幅いっぱいにV字形に並んで走行する「雁行(がんこう)除雪」などの作業手順を確かめた。 同空港は雪氷対策期間(15日~来年3月末)を前に毎年実施している。この日は担当者約60人を前に空港会社の名和振平・空港運用部門長が「成田空港での大雪は比較的まれだが、過去には何回か航空機の運航に大きな影響が出たことがある。安全に十分気を配って事故のないよう取り組んでいただきたい」とあいさつ。少しの積雪の際に幅約60メートルの滑走路を一気に除雪できる雁行除雪の訓練では、ブラシと風で掃き飛ばす「スノースイーパー」を先頭に、雪をかき込んで飛ばす「スノープラウ」や「ロータリー除雪車」がきれいな左右対称のV字形に並んで走って見せた。 同社によると、昨シーズンは1月に1回、除雪車が出動した。【合田月美】