CEOに聞く 4年目で“ピボット”が成功ーー株式会社エニドア
――転機が訪れたのは? このままでは、いけないと思い、去年の秋にユーザーのデータを徹底的に分析しました。それでto B向けのほうが利用者は増えるのでは、ということに気がつきました。今年の2月からto B向けを展開しているのですが、そこで一気に売上などがついてくるようになりました。起業してから2012年まで2人とか3人の会社だったのですが、年明けに6人になり、現在(2013年12月)で20人ほどメンバーがいます。ようやく軌道に乗り始めた感じですが、そこまでは不安な毎日でしたね(笑)。 ――今後の展開はどう考えていますか? 言語がハードルになって、可能性が閉ざされてしまうことは少なくないと思うんです。英語ができないから、サービスを成長させられなかった、とか、やりたいことができなかったりとか。そういうことを、このサービスを通じて解決していければ嬉しいですね。翻訳者の方にも、もっと仕事として収入になるようにやっていきたいと考えています。今は、最大で月10万円くらいの利益しか提供できていないので、もっとこのサービスをメインにやってもらえるように、 ■株式会社エニドア 2009年設立。登録した翻訳家に対し、ユーザーが翻訳を依頼するためのプラットフォーム「Conyac」を提供。言語は英語、中国語、ポルトガル語など幅広く対応。主にコンシューマ向けのサービスから企業向けへのピボットし、成長中。 ■山田尚貴(やまだ・なおき) アメリカの大学を卒業後、NTTPCコミュニケーションズに入社。インフラのエンジニアを担当。その時の同僚と起業し、株式会社エニドアを設立。同社CEO。