お盆休みを直撃…南海トラフ地震の臨時情報でかき入れ時の旅館に“キャンセル約1300件” 備えも再確認
また年に2回の防災訓練に加え、臨時情報の発表を受けて、改めて宿泊客の避難誘導の手順などを確認しました。 戸田家の寺田順三郎社長: 「玄関先で約10mの海抜がございますので、この辺の想定の津波が10mから高くても15mということでございますので、3階以上に避難をさせる訓練をしております」
尾鷲市で高齢者介護施設「あいあいの丘」を運営するNPO法人「あいあい」でも、津波への対応を進めていました。 7階建てのこの施設は、津波が来た際の緊急避難場所に指定されていて、付近の住民も避難できるよう、屋上の扉の鍵を開けたままにしています。
別の介護施設では、荷物をまとめる高齢の女性の姿がありました。この施設は海抜5メートルの津波浸水域にあるため、臨時情報が出た翌日の9日、入居する9人全員を高台にある施設に避難させました。
NPO法人「あいあい」の副理事長: 「夜間に津波が来た時に、スタッフでは対応できないということで。車椅子の方であったりとか、寝たきりの方もいらっしゃいますので、その点では避難にすごく時間がかかりますので、早めの対応をしたいという決断でした」 日常の生活を続けながら「もしも」にどう備えるか、日頃の対策を再確認するきっかけにもなっているようです。