和倉護岸、国主導で復旧 20日着工、補正予算に70億円
国土交通省は能登半島地震で損壊した七尾市和倉温泉の護岸について、石川県や七尾市に代わり再整備する。17日に成立した今年度補正予算に事業費70億円が盛り込まれた。国主導になることで地元の負担軽減や工期の短縮が期待される。20日に復旧工事に着手し、資材の搬入や作業ヤードの整備を進める。 和倉温泉は北陸を代表する観光地であり、地元で早期の復興を求める声が上がっていた。7月に当時の岸田文雄首相が現地を視察し、「国が前面に出て適切に対応したい」との考えを示していた。石破茂首相も11月に政府の復興支援本部会合で、年内の着工に向けた準備を早期に進めるよう関係閣僚に指示していた。 ●災害住宅整備25億円 国交省は17日、今年度補正予算の公共事業費配分(箇所付け)を発表し、能登半島地震の被災者を対象とした災害公営住宅の整備費として能登町に25億6千万円を補助する。町の財政負担を軽減し、早期の住宅完成を後押しする。 河川の復旧では輪島市の町野川に19億円を充てる。2022年8月の大雨で被害を受けた小松市の梯川、鍋谷川の復旧事業にも27億円を盛り込んだ。 農林水産省も配分を発表し、河北潟の防災事業に390億円を充当した。