【C大阪】12日天皇杯初戦は20歳阪田澪哉が先発 プロ初ゴールを挙げた昨年大会の再現狙う
J1勢が登場する天皇杯2回戦は12日、各地で32試合が行われ、セレッソ大阪は本拠地ヨドコウでジェイリースFC(大分県=九州リーグ)と対戦する。 15日に浦和レッズとのリーグ戦を控え、先発はサブ組が中心になる。ルヴァン杯敗退が決まったばかりで、心機一転の新たなカップ戦を迎える。 左右いずれかのサイドバック(SB)で先発する入団2年目、MF阪田澪哉(20)は11日、オンライン取材に応じて「天皇杯はプロ初ゴールを決めた大会で、とても印象深く、楽しみ。チームとして(タイトル獲得を)目指していかないといけない」と、17年度以来の優勝を目標に掲げた。 前回大会の2回戦、ちょうど1年前の6月7日も、本拠地で関西リーグ1部チェント・クオーレ・ハリマ(兵庫)と対戦し、新人だった阪田が先発。プロ初得点となるヘディング弾などで5-0と圧勝した。 主戦場は右サイドの攻撃的MF(FW)だが、この1年で右SBと兼務し、時に左サイドもカバー。実際に9日のルヴァン杯FC町田ゼルビア戦では、後半途中から左SBを務めた。 今季の出番はルヴァン杯の3試合だけで、阪田は「SBは自分の特長が生かしやすいポジション。近くにとても尊敬できる毎熊選手というお手本がいる」と、かつて右サイドで複数のポジションをこなしたDF毎熊晟矢(26)の名を挙げ、左SBのDF舩木翔(26)やDF登里享平(33)の長所も吸収しているという。 同じく取材に応じた小菊昭雄監督(48)も「マイク(毎熊)のように将来、楽しみ。前でも後ろでも、右も左もできる選手。大事に育てていきたい」と、期待して先発に送り出す。 京都市生まれの阪田は、右サイドからスピードを生かした鋭いドリブルとシュート力が武器。東山で全国高校選手権に2年連続出場。2年時は優勝した青森山田に敗れてベスト8、3年時は決勝で岡山学芸館に1-3で敗れて準優勝。C大阪に入団1年目の23年は、リーグ戦で4試合に出場している。 ジェイリース戦に向け、背番号17は「難しい試合になると思うが、チームとしてしっかり勝てればいい。個人としては、結果を意識してやりたい」と、勝利はもちろん、ゴールやアシストなど昨年の再現を狙う。 ◆ジェイリースFC 18年4月にジェイリース株式会社(家賃債務、医療費、養育費などの保証関連事業)が地域貢献のために、大分市に創設。20年大分県社会人リーグ1部で優勝、翌21年から九州リーグに昇格して3位、22年4位、23年3位、24年は前期終了時で6勝2分け1敗で、首位ヴェロスクロノス都農に勝ち点5差の2位(10チーム)。1つ上のJFL昇格とアマチュアNO・1クラブを目指す。 就任1年目の柳川雅樹監督(37)は現役時代、神戸のDFで活躍してJ1通算14試合の実績を持ち、甲南大監督、J2岡山コーチも歴任。選手には清水や名古屋でJ1経験のあるMF八反田康平(34)らが在籍。今回の天皇杯では1回戦でFC徳島を下した。