浅香航大、自身を色で表現するなら…日テレ系サスペンスドラマ「オクトー Season2」出演中
俳優・浅香航大(32)が、日本テレビ系サスペンスドラマ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~ Season2」(木曜・後11時59分)の警部役で貫禄を見せている。相手の感情を「色」で判断できる刑事・朱梨(主演・飯豊まりえ=26)とのタッグで22年に放送され、同放送枠の完全オリジナル作では初となる続編に「やれると思っていたので実現してうれしい」と笑顔。「持たれているイメージは冷たい色かな?」という浅香だが、“本当の自分”に挙げた意外なカラーとは!?(筒井 政也) * * * * * * * 2年前の第1作では、警察庁から県警へ異動させられた刑事・風早涼(かぜはや・りょう)役で朱梨の相棒として事件を解決。一方、署内の隠ぺい事件の内偵で、ダークサイドに落ちていた実父(船越英一郎)と映画「スター・ウォーズ」のような父子対決も見せた。「『続編、やれるよね』って僕も意気込んでいたので『1』を越えるものにしたい。でも、プレッシャーより期待の方が大きかったかな」と、腕まくりで撮影に臨んだ。 今回は警視庁へ出向。朱梨のバディは元日向坂46の影山優佳(23)が演じる滝沢に代わり、風早は捜査一課八係の係長へと出世した。スリーピースのスーツがよく似合う。 前作と比べると説明のセリフも減った。「いろんなものをそぎ落としてシャープにスタイリッシュに。でも、刑事らしくないさまも結構好き。“抜き加減”で人間性も表現したい」。その意図から「真面目なテンションに行きがちだし、気遣いができる上司も意識して」と、部下に朱梨の大好物・グミを配る場面も提案した。 朱梨の特殊能力のベースは米国の心理学者・プルチックが提唱した「感情の輪」。すべての感情は「喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待」の8つが混ざり合い、その濃淡で分類されるという。続編への思いは「期待4、喜び3、驚き2…。飯豊さんやチームへの信頼も高いしな~。合計10にはなりませんね」。充実そのものの表情だ。 「Season2」ではタイの人気俳優Greatことサポン・アッサワマンコーン(30)が出演。演じる殺人容疑者クリットは物や場所に残った感情を読む能力を持ち、風早は朱梨に力を借りた。その心理合戦が縦軸だ。自身は感情を人に読まれやすいといい「顔に出ちゃうみたい。ウソをついてもすぐバレる。正直者です」と苦笑する。 14年のNHK朝ドラ「マッサン」で、のちにサントリーを創業する鳥井信治郎氏がモデルの鴨居(堤真一)の長男役を演じて注目を集めた。今年で丸10年。「いい人生だなって思いますよ。自分らしく生きている。人との出会いにも恵まれ、悪くないな」。いわば“バラ色”の人生だ。 好みの色は「アースカラー。茶、緑。自然な色にエネルギーを感じる」というが、周囲に持たれる印象は「暗く、気難しい、クールな色の感じ。そんなことはないですよ」。自分を表現するのに最適な色を尋ねると、予想を覆し「ピンク」と即答した。「女性がうっとり? そっちの方では考えていなかったな。ちょっとほんわかした、柔らかい桃色」と説明した。 戊辰戦争を描く11月1日公開の映画「十一人の賊軍」には、新政府軍の岩村精一郎役で出演。「見ごたえのある壮大な作品」で演技の振り幅を見せる。まだ32歳。「全然、まだまだ。やっとスタートに立ったぐらいの気持ち。伸びしろしか感じない」と謙虚さを持ちつつ、「だから、やっぱり桃色みたいな役をやりたい(笑い)。素直な青年。チャレンジしたいですね」。朱梨なら読み取るかもしれない、隠れた才気の持ち主だ。 ◆浅香 航大(あさか・こうだい)1992年8月24日生まれ。32歳。神奈川県出身。11年、フジ系「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」で連続ドラマ初出演。14年度後期のNHK連続テレビ小説「マッサン」で注目される。20、22年のテレビ東京系の酒場探訪ドラマ「今夜はコの字で」シリーズで中村ゆりとダブル主演。身長182センチ。血液型O。 ◆第5話(31日)あらすじ 朱梨(飯豊まりえ)は風早(浅香)とともに、クリット(サポン・アッサワマンコーン)から話を聞く。クリットは逮捕される前、朱梨の姉・紫織(松井玲奈)と面会していた。クリットは姉妹のことを以前から知っていて、紫織に会いに行ったと語るが…。そんな中、朱梨と滝沢(影山優佳)は、ある交通事故の参考人として大学生の寧々(中田青渚)を取り調べるが、朱梨は彼女の目に「後悔」の色を見る。
報知新聞社