カタール「ハマスから停戦案の回答得た」 エジプトはイスラエルに停戦受け入れ求める
【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの停戦を仲介するカタールとエジプトは11日、ハマスから新たな停戦案に対する回答を受け取ったと発表した。米ホワイトハウス当局者は、ハマスが回答したことは「有益だ」とし、内容を精査していると述べた。ロイター通信が伝えた。 【写真】パレスチナ自治区ガザ中部のヌセイラト難民キャンプで、イスラエル軍の攻撃を受けた建物 ハマスは11日、対イスラエルで共闘するパレスチナ自治区ガザの過激派、イスラム聖戦と共同声明を出し、戦闘終結の合意に向けた「前向きな用意ができている」とした。 一方、イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)は交渉筋の話として、新提案に対するハマスの回答では、恒久的停戦やイスラエル軍のガザからの完全撤退などの点で修正がなされていると伝えた。提案をめぐる協議は継続されるとした。 新たな停戦案は、バイデン米大統領が5月末に発表し、国連安全保障理事会は6月10日、ハマスとイスラエルに受け入れるよう求める決議案を採択した。エジプトのシュクリ外相は11日、安保理決議は「義務的で尊重されるべきものだ」と述べ、イスラエルに停戦を受諾するよう求めた。