国民年金の納付期間が延長に?現在の年金制度や65歳まで納付延長の背景を解説
年金だけに頼らない老後の備えをしておこう
本記事では、国民年金の保険料納付期間の延長における背景や影響について詳しく紹介していきました。 国民年金の保険料納付期間が5年延長された場合、私たちが支払う国民年金の保険料負担は約100万円増加することになります。 延長により年金額も増額されるとのことですが、実際のところ私たちがシニア世代になった時に、いくら受け取れるかは不透明です。 現状はまだ、国民年金の保険料納付期間が5年延長されるかどうかは決まっておらず、2024年の財政検証の結果によって明らかになることが予想されます。 どちらにせよ、年金だけに頼らない老後の備えが、老後生活の安心材料にもなり得るため、今のうちからコツコツと老後資金の準備をしておけると良いでしょう。 ●ご参考:年金の平均額 参考までに、現時点(2022年度末時点)で支給されている厚生年金と国民年金の金額は以下となります。 【国民年金】 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 〈男性〉平均年金月額:5万8798円 〈女性〉平均年金月額:5万4426円 【厚生年金】 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 〈男性〉平均年金月額:16万3875円 〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金の金額を含む
参考資料
・厚生労働省「令和6年財政検証の基本的枠組み、オプション試算(案)について」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・総務省「統計からみた我が国の高齢者」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子