【全日本2歳優駿】決め手確かなソルジャーフィルドが重賞連勝&11年ぶりの道営馬Vを狙う
[JpnⅠ全日本2歳優駿=2024年12月11日(水曜)2歳、川崎競馬場・ダート1600メートル] ソルジャーフィルド(牡・北海道=川島洋人厩舎) 父ルヴァンスレーヴ 母アイルゴーバック 母の父アッミラーレ 5月のJRA認定フレッシュチャレンジ2歳新馬(門別1100メートル)でデビュー。勝ち馬ゼロアワーの後塵を拝して2着だったが、そのゼロアワーは後にフルールC→フローラルC→ブロッサムCと重賞を3連勝して南関東に移籍した。相手が悪かったこともあるが、完成度が低く、距離も短かったことも敗因だろう。2戦目の未勝利戦(門別1200メートル)で順当に勝利を飾ると、距離を延ばしたパール特別(門別1700メートル)、続くウィナーズチャレンジ(門別1700メートル)と使うごとにレース内容が良化して3連勝を飾った。 満を持して重賞戦線に臨んだブリーダーズゴールドジュニアCとサンライズCはともに2着。しかし、使いながら馬体重が増えてたくましくなる中で、前走のJpnⅢ・JBC2歳優駿を迎えた。デビュー時より20キロも成長して挑んだ一戦は5番人気の支持にとどまったが、レースでは圧巻の内容を披露する。序盤はいつも通り中団の後ろから。3コーナー手前から追われて徐々に加速すると、直線に入っても脚いろは衰えず、次々とライバルたちをのみ込んでいく。そのまま豪快に突き抜けて3馬身差の完勝。鞍上の小野楓馬にとってもうれしいダートグレード初制覇となった。 道営勢として2013年ハッピースプリント以来のVとなるか。通算〈4300〉と全く崩れておらず、7戦中5走でメンバー最速の上がり(タイ含む)をマークしている決め手が持ち味だ。今回は初コースだが、末脚が生きる展開になれば前走の再現があっても驚けない。
東スポ競馬編集部