「スロープレー」に厳しい欧州ツアーは"罰金1900万円"や"即2罰打"で「1ラウンド4時間強」と大幅な"時短"。「ハーフ3時間」のPGAツアーは甘すぎる?
PGAツアーは比較的スロープレーに寛容(?)で、トッププロほど1ショットに時間をかける傾向があるといわれている。しかし欧州ツアーではスロープレーに対し容赦ない取り締まりが行われているようだ。
「1週間(1試合)に2回違反があれば即2罰打」(ハウエル氏)
「我々は囚人ではないけれど、欧州ツアーでは昨年スロープレーで罰金10万ポンド(約1900万円)以上を支払った選手もいる」 とSNSに投稿したのはイングランドのエディ・ペパレル。 欧州ツアーは特にスロープレーに厳しいことで知られ、20年シーズンから1ラウンドで2回タイムオーバーした者に即1罰打を科し、常習者は罰金を支払うようになった(昨シーズンから2罰打に)。 欧州ツアーのトーナメント委員長であるデビッド・ハウエル氏は、 「我々はスロープレーを深刻に捉えている。現金の対価とともにペナルティが問題解決に役立っている」 と語った。 「1週間(1試合)に2回違反があれば即2罰打。具体的には球を打つまでに80秒以上かかれば1回目の違反となり、2回目は70秒を超えた場合に“過剰なショット時間”とみなされ、2罰打が科されます」 ハウエル氏はまたこう警告する。 「もしあなたがスロープレーのルールを無視するような選手なら、ここでは2ペナが科される可能性があることを覚えておいてください」 先月同ツアーで中島啓太が4位タイに入ったラスアルハイマ選手権では、徹底したスロープレー対策により 「最初のグループは18ホールを4時間11分で回ってきました」 とハウエル氏は胸を張る。 ハーフ3時間が当たり前のPGAツアーとは大違いだ。 スロープレー撲滅は長年ゴルフ界の重要課題で、プロがアマチュアのお手本になるべきともいえるが、そうはなっていない。しかし罰金やペナルティによって選手の懐が危機にさらされることで欧州ツアーのスロープレーは解消されつつある。 他ツアーでも容赦なく取り締まる必要がある!? ※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「バック9」より
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