役所広司ら豪華メンバー17名が集結!『八犬伝』ジャパンプレミアが日本橋で開催
山田風太郎の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)を実写映画化した『八犬伝』のジャパンプレミアイベントが10月3日、東京・日本橋のCOREDO室町仲通りで行われ、主演を務める役所広司をはじめ、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、曽利文彦監督(『ピンポン』『鋼の錬金術師』)が勢ぞろいした。 【全ての写真】『八犬伝』のジャパンプレミアに登壇した役所広司、内野聖陽、土屋太鳳ら17名 里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く【虚】パートと、180話におよぶ物語を、悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた【実】パートがシンクロする壮大なエンターテインメント作品となっている。 雨の予報だったこの日、大きな天候の乱れもなく、無事に屋外でのレッドカーペットが開幕すると、主人公の滝沢馬琴を演じた役所は「僕は晴れ男です。だから、何とか(天候が)もったんだと思います」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。 撮影は約2年前に行われ、「その後は、監督が仕上げの作業を丁寧にやってくれました。すばらしい映像が出来ているので、ぜひ、大きなスクリーンと大音響の映画館で皆さん見てください」と、その魅力を日本橋を行き交う人たちにアピールしていた。 内野は馬琴の友人である絵師・葛飾北斎を演じ、「馬琴さんが、実は北斎の絵にも影響を受けていたという話は、私もまったく知りませんでした」と驚きを振り返り、「ちょっと意地悪で面白い北斎を演じています」と、自身が演じた北斎像についても語っていた。 八犬士の運命を握る伏姫を演じている土屋は、「時代を超えて愛された物語と、最新の技術のマリアージュによって生まれた刺激的な作品」と本作について熱弁し、「江戸時代から変わらない空の下、馬琴さんと北斎さんが歩いたであろう日本橋から(作品が)世界に届くのかなと思うと、胸がいっぱい」と、歓声に包まれた日本橋の光景に感無量の面持ちだった。 COREDO室町仲通りでのレッドカーペットイベントに続いて、TOHOシネマズ日本橋では本編のプレミア上映が行われ、曽利監督と役所らキャスト陣が舞台挨拶に登壇した。 曽利監督は子どもの頃から『八犬伝』の世界に魅了されていたといい、「映画監督になり、何とか『八犬伝』を映画にできないかなと思っていたときに、山田風太郎さんの原作と出合い、光が差した」と回想。「虚と実という粋な演出を、これだけのキャストの皆さんに演じていただき、監督冥利に尽きる。自分の中でも大きな財産になりました」と、長年の思いが結実した本作の完成に、感激しきりだ。 役所は「『八犬伝』を映画にしたいという思いを実現させた、曽利監督の作品に参加できたことを誇りに思います。監督は少年のような心を持っている」と労をねぎらい、『鋼の錬金術師 完結編』前後編にも出演した内野は、「情熱家の曽利さんとお仕事するのは、いつも興奮する。すさまじい大ファンタジーに仕上がった」と曽利監督が生み出す映像世界に感嘆していた。 取材・文・撮影:内田涼 <作品情報> 映画『八犬伝』 2024年10月25日(金) 公開