混乱続きだった水原一平被告の罪状認否 法廷入室禁止、報道陣の抗議、退場指示…
ドジャース・大谷翔平投手(29)の元通訳で、大谷の口座から約1700万ドル(約26億4400万円)を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認め、司法取引に応じた水原一平被告(39)が14日(日本時間15日)、予定されていた通り罪状認否のため黒のスーツに白いシャツを着てカリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した。 【写真】「大谷選手の信頼を裏切ったことに…」記者の問いかけに反応は? 4月12日(同13日)に連邦地裁に出廷した際には、集まった一般市民や報道陣は傍聴席で水原元通訳の姿を確認することが出来た。だが、この日は法廷が開かれる前から混乱続きだった。審議の30分ほど前に、集まった報道陣らが進むように指示されたのは、予定されていた法廷の隣の法廷。警備員から「今日はメディアは640号室(予定されていた法廷)には入れない。この法廷に音声を流すので、それを聞くように」と指示があった。 現地メディアらからは「ジャーナリズムの権利のはく奪だ」などと反論の声も上がったが状況が変わることはなし。集まった46人の日米メディアを代表して米国の女性記者が抗議文を裁判官に提出したが、水原被告が現れる法廷に足を踏み入れることは出来なかった。 さらに法廷内では携帯電話などの電子機器の電源を切ることが義務づけられているが、警備員の注意を聞き入れずスマートフォンを触っていた米国人記者3人は即刻退場になる騒ぎもあった。 罪状認否を終えた水原被告は、別室で音声を聞いていた報道陣らと同じエレベーターに乗って移動。施設外に出ると、待ち構えていたテレビカメラマン(カメラを持って法廷内に入ることは禁止されている)ら報道陣に一瞬にして囲まれ、数問の質問も飛んだが、無言を貫いて車に乗り込んでいった。 日本に限らず、米国内でも大きな注目を受けている水原被告の動向。混乱続きだったが、今後も裁判は続いていく見込みだ。
報知新聞社