稲見萌寧は予選落ち濃厚で“準シード”に届かず 最終予選会は「受けない」と回避を明言
<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 2日目◇15日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70> きょうバースデー! 渋野さんの“貴重な”警察コス【写真】 日没サスペンデットとなった2日目。CMEランキング(ポイントランク、以下CME)103位の稲見萌寧は、CME上位100位以内に入れば来年の第1回リシャッフルまでの出場権が得られる“準シード”を目指したが、2日目に3バーディ・6ボギーの「75」とスコアを落とした。トータル4オーバー・暫定89位タイで、予選落ちが濃厚だ。 強風が吹き荒れた第2ラウンドを、次のように振り返る。「スコアに比べショットは全然悪くなかった。いいところに打ってもうまくグリーンに乗せられなかったり、パットも読み切れず結果がついてこなかった」。手応えを感じながらも結果につながらないもどかしさをにじませた。 昨年の「TOTOジャパンクラシック」で米ツアーシード権を獲得し、今季から本格参戦。だが、予選落ちも目立ち、6月の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では途中棄権したことも。その後、約3カ月の休養を経て「クローガー・クイーンシティ選手権」で復帰したが、思うような結果を出せない。 第2ラウンドは終わっていないものの、予選カットラインに3打届かない位置でのホールアウト。事実上、ここが今季最終戦になった。このままいくと、大会終了時のCMEは104位まで落ちる見込みだ。環境を変えた一年については「結論としては、すごく楽しかったですし、来てよかったと思います。でも、いい状態でスタートしても、結果を出すのがいかに難しいかを痛感しました。あっという間だけど長い一年で、少しもったいない時間もあったなと感じます」と振り返った。 ポイントランキング81~100位に入れば、リシャッフルまではシード選手と同等程度の試合出場に期待がもてるが、このラインに届かず。そして来季の出場権をかけ12月に行われる最終予選会については「受けないです」と明言した。例年、開幕戦になり過去2年間のツアー優勝者が出られる「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」には出場可能だが、スケジュール調整などもあり、そこへの出場可否も未定だという。ただメジャーについては「出たいです」とも話した。 「日本でプレーし続けるのもいいですが、メジャー優勝、メダリスト、賞金女王の経験をした自分にとって、米ツアーの厳しい環境は刺激になりました。やられて悔しい思いをする経験は必要だったと思います」。今後の進路までは明らかにしなかったが、国内ツアーへの復帰か、それとも米ツアー継続か、次なる戦いの場を決断することになる。