大谷翔平のDH専念は不利? MVP予想はベッツ、アクーニャJrの方が上位に…米メディアが予想する理由を探る
早くも始まったMVP予想
ドジャース・大谷翔平(29)の2024年シーズンはダルビッシュ有(37=パドレス)との対決で幕を開ける。両者の対決の舞台が韓国・高尺ドームとなるのは既報通り。侍ジャパンで同じユニフォームを来た盟友同士の真剣勝負に注目が集まりそうだが、打者に専念する今シーズンの大谷は早くも絶好調だ。 【写真】大谷の愛妻・真美子さんや山本由伸の韓国入りの様子など(ロサンゼルス・ドジャースの公式Instagramより)
「3月10日のダイヤモンドバックスとのオープン戦でもタイムリー二塁打を放つなど、好調をキープしています。オープン戦6試合に出て、15打数8安打、打率5割3分3厘、1本塁打、7打点です。いつ開幕しても大丈夫そうです」(現地記者) “公私”ともに充実しているからだろう。結婚を発表した直後のカージナルス戦で、昨季は巨人に在籍したタイラー・ビーディ(30=マイナー契約)が日本語で「結婚、おめでとう」と伝えた。対戦チームからの祝福メッセージは今も続いているそうだ。そんな和やかな雰囲気も打撃好調の源ともなっているようだが、気掛かりなデータもある。 気の早い話だが、MLB公式サイトではすでに今シーズンのMVPを予想する記事が掲載されていた。ア・リーグのエンゼルスからナ・リーグのドジャースに移籍した大谷には、通算3度目となる両リーグでのMVP獲得が期待されていると思ったのだが、同じドジャースでもムーキー・ベッツ(31)が最有力と予想されており、対抗はブレーブスのロナルド・アクーニャJr(26)が挙げられ、大谷は3位だった。 また、米国のスポーツ配信局「スポーツグリッド」では、1位がアクーニャJrで2位がベッツだったが、3位にはドジャース一塁手のフレディ・フリーマン(34)が選ばれていた。大谷は4位以下の10傑の一人という扱いだった。 「ナ・リーグが正式に指名打者制(以下=DH)を採用したのは22年シーズンからです。昨年8月に2度目のトミー・ジョン手術を受けた大谷は、今季はDHに徹します。ナ・リーグはまだDH専門の選手に対するファンの評価も厳しいので、このような結果になったのではないでしょうか」(前出・同) 1903年に創設されたメジャーリーグの長い歴史において、DH専門でMVPに選ばれた選手は一人もいない。野球記者や識者たちはそのことを知っていて、「大谷であっても、その歴史は変えられない」と見たのだろう。