24歳の愛人を川に捨てるためバラバラに…「風俗店で働く女性」に恋をした“50歳のエリート会社員”の末路(2016年の事件)
「私、枯れ専なの」――とある風俗店で出会ったことをきっかけに、一度は恋人関係になった50歳男性とそこで働く24歳女性。しかし2人の蜜月は数年で破綻してしまう。いったい男はなぜ女性を殺したのか? なぜ遺体をわざわざ2つの川に分けて捨てたのか? 2016年10月に東京で起きた事件の顛末を、前後編に分けてお届けする。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/ 後編を読む ) 【閲覧注意】バラバラにされた24歳の愛人女性、彼女をホテルで待ち伏せしていた50歳のエリート男 ◆◆◆
惚れた女をバラバラに、死体を川に捨てた男
石井陽一郎(50)は有名私立中学出身のエリート。大学を卒業する頃に最初の妻と結婚し、すでに成人している長女、長男、次男がいるが、最初の妻と離婚して、10年前に2番目の妻と再婚した。だが、徐々に夫婦仲が悪くなり、2年連続で会社の昇進試験に落ちたことからストレスがたまり、狂ったようにデリヘルで遊ぶようになった。 そのことが妻にバレて、600万円もの借金を返済してもらったが、また半年後には300万円の借金をこしらえる始末。そんなときに出会ったのが事件の被害者となる三原夏美さん(24)だった。 夏美さんは「私、枯れ専なの」と言って、何も要求しないのに追加料金なしで本番させてくれた。それから石井は週2回は夏美さんを指名して遊ぶようになった。 幼い頃に父親を亡くし、継父に育てられたことや、一緒に住んでいた彼氏と別れ、ネットカフェ難民となり、就職資金をためようとデリヘル嬢になった経緯も聞いた。石井は出会ってから1カ月後には店外デートする関係になり、「若い彼女ができた」と喜んでいた。 「就職活動したいので、100万円貸してほしい。借金もあるので、これ以上デリヘルをやるよりも今、100万円が欲しい」 石井はこの話に理解を示し、「出世払いで構わないから」と言って、自ら100万円を借りて夏美さんに渡した。石井としては、このまま付き合ってくれるなら、返さなくていいとまで考えていた。2人の結束はより固まり、同棲することになった。石井は妻には「両親が田舎から出てくることになったので、その世話をしなければならない」と言って、別居を了承させた。 さらに夏美さんから「生活環境を整備するお金」として60万円の借金を申し込まれ、働き始めてから毎月10万円を返すという約束で貸し付けた。 「手取りの給料が20万円ある。残った10万円から、生活費として6万円出す。それなら2人で暮らしてもやっていけるでしょう」 夏美さんはそのために「融資契約書」という書面を書き、署名捺印した。