ジム・ブロードベントが手ぶら旅 『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』予告編&場面写真
6月7日に公開されるジム・ブロードベント主演映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の予告編と場面写真が公開された。 【写真】(全11点)『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』場面写真 『とても素敵なこと- 初恋のフェアリーテール-』のへティ・マクドナルドが監督を務めた本作は、英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネートされた小説『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』を実写映画化した人間ドラマ。 定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、余命わずかなクイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが……。 主人公のハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたブロードベント。夫・ハロルドのまさかの行動によって自身も変化していく妻のモーリーンを『ダウントン・アビー』シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。 公開された予告編では、1通の手紙をきっかけに、800kmの道のりを歩き始めるハロルドの姿が映し出されていく。「伝えてください。ハロルド・フライが会いに行くと。僕が歩く限り、生き続けろと」。手紙の送り主であり、病に侵された元同僚へ、そう力強くメッセージを残したハロルドは、その勢いのまま手ぶらでイギリス縦断の旅へとまさかの旅立ちを決意する。 雨に打たれながら寒さに凍え、小川で体を洗い、壮大で美しい草原の中で一休みする。800kmの道のりは決して楽な道ばかりではなく、時には危険や恐怖を感じることも少なくない。それでもハロルドは“どうしても伝えたいことがある”と心に強く想い、800kmという道のりを1歩1歩進んでいく。 11点の場面写真では、まるでヒーローのように大勢の人々に囲まれて笑顔を見せるハロルドの姿や、ボロボロになりながらも、妻のモーリーンと二人並んでベンチに腰掛ける様子、そしてなぜかキュートな犬を連れた微笑ましい姿も明らかとなったほか、ハロルドとクイーニーのありし日の姿が捉えられている。
リアルサウンド編集部