「涼しい」野馬追、効果あり 観覧者入り込み数9100人増、熱中症は8割減(福島県南相馬市)
5月25~27日に福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場などで行われた相馬野馬追の3日間の観覧者総入り込み数は13万500人で、7月末開催だった前年より9100人増加した。熱中症や熱中症の前兆による救護所利用は18人で、前年に比べ約8割に当たる65人減った。執行委員長の門馬和夫南相馬市長が31日に発表し、暑さ対策による日程の前倒しの効果があったとの見解を示した。 熱中症による救急搬送はなかった。打撲や外傷などによる救護所利用は21人で前年より9人増えた。 騎馬の救護所利用は25、26の両日合わせ38頭で前年より74頭減った。このうち熱中症に関するのが34頭で、前年の111頭を大幅に下回った。 門馬市長は「涼しくて見やすかったとの感想が聞かれた。暑さ対策として日程を変更し、結果として救護の利用が減ったことに、安堵(あんど)している」と述べた。一方で観客を含む2人が、馬との接触で骨折するなどの事故があったことから「安全対策はより丁寧に行わなければならない」と課題を挙げた。混雑が目立ったトイレの対応も考えるとしている。