ガーミンのスマートウォッチ、睡眠分析はどう見る? 重要な指標は3つ
■中途覚醒はできるだけ避ける。スマホいじりもNG 最後のポイントは「中途覚醒の回数」。この回数が少ないほど安定・連続した睡眠が取れていることになります。ガーミンをはじめとした睡眠分析機能があるスマートウォッチ製品の多くは、覚醒回数や覚醒した時間を検知できますが、この回数が多いと質の悪い睡眠になり、疲労が残ったままになってしまいます。例えば夜中起きてしまい、スマホを眺めると覚醒時間が長くなり、睡眠の質が下がるとしました。 厚生労働省が2023年12月に発表した睡眠に関する指標では、成人は最低6時間以上の睡眠をとることを推奨しています。必要な睡眠時間は人によって異なりますが、角谷氏によると昼寝を適切にとることで夜の睡眠不足を補えるとしました。
睡眠計測ができるデバイスはほかにも多くあるなかで、角谷氏は「アプリの見やすさではガーミンとOuraリング(指輪型の健康トラッカー)が一番いい」と紹介。データの多くがグラフ化され視認しやすいことや、計測データの精度が高いことなどに注目しているといいます。 日中の疲労の認識や回復も重要だとし、ガーミンのウォッチでは体のエネルギー状態を数値化するガーミン独自の指標「Body Battery」の数値も参考になるそうです。長く使うことでデータがグラフで視覚化され、自分の回復傾向が把握しやすいとしました。
ちなみにガーミン製品では、睡眠中の心拍数と心拍数の変動、加速度センサーによる手の動きなどを総合して睡眠スコアを算出。それらデータのバランスが悪いとそのまま、悪いスコアが算出されます。 角谷氏はデータの計測精度は高いとしつつも、今後ガーミン製品に期待する機能として、その人の事情や生活にあった現実的な提案やカスタマイズがあれば、と話しました。
村田奏子