ピーチ、奄美就航10周年 放水アーチで歓迎、元バニラの成田・関空2路線
ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は7月1日、成田-奄美線就航10周年記念イベントを鹿児島県奄美大島の奄美空港で開催した。奄美発着は成田線と関西線の2路線で、これまでに合わせて約135万人が利用したという。 【写真】奄美空港で放水アーチの歓迎を受けるピーチの成田発MM541便 成田-奄美線は、ピーチと合併前のバニラエアが2014年7月1日に開設。ピーチとバニラはともにANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のLCCで、2019年に統合した。成田-奄美線は同年10月1日からピーチが運航を始めた。 6月30日までは毎週金曜から月曜までの週4往復だったが、7月1日から1日1往復(週7往復)に増便。同日からは関西-奄美線も1日1往復で再開した。成田線は夏ダイヤ最終日の10月26日まで、関西線は9月30日まで、運航が決定している。機材はいずれもエアバスA320ceo(従来型A320)を中心に投入し、座席数は1クラス180席となる。 1日の成田発奄美行きMM541便は、満席近い乗客174人(幼児3人含む)を乗せ、成田を午前7時7分に出発。奄美には空港の消防車による放水アーチの歓迎を受けて午前9時34分に到着した。折り返しの成田行きMM542便は、乗客144人を乗せて午前10時16分に出発して、午後0時29分に到着した。 10年間の累計搭乗者数約135万人のうち、成田線が約90万人、関西線が約44万人。奄美空港で報道関係者の取材に応じたピーチで事業戦略企画統括を担当する福島志幸執行役員は「これからも地元とともに奄美群島を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。また、ピーチが重視している空港からの二次交通については「奄美は広いので、バスやタクシー、レンタカーとしっかり連携し、各地を回っていただけるようにしていきたい」と述べた。 また、奄美空港と中心街・名瀬などを結ぶ路線バス「しまバス」に、ピーチカラーのラッピングバスが登場。運行期間は1日から9月30日までの予定で、ピーチの奄美路線をPRする。
Tadayuki YOSHIKAWA