お笑いコンビ・黒帯、新番組も好調…人気博す理由は「ギリギリ攻める素直さ」
■ 「野心が強すぎる芸人は楽しくなさそうで」(大西)
初回放送では、てらうちがピアッサーを持参してヘソにピアスの穴を開けるという思い切った行動にも出た。そのため「次はどんなことをしてくれるのか」と過激さのハードルが上がってしまった。てらうちは「今はフラットに戻すように、トーク重視の回をやっていますね」と一旦、場を均(なら)しているという。 それでも、自分たちが楽しいと思うこと、おもしろいと思うことには素直でいたいと話す。大西は「僕自身、芸人として変に大きな夢を見ていないんです。リアル思考なので、奇跡みたいなことを信じていないというか。もちろん自分なりに野心はあるし、今よりもっと良くなりたい。でも野心が強すぎる芸人とか見ていると、みんな眉間に皺を寄せていて何か楽しくなさそうなんですよね。それで潰れるパターンも多いじゃないですか。お笑いって誰かに頼まれてやる仕事ではないし、それなら自分で『好きなことをやってるな』と感じながらやりたいんです」と語る。 てらうちも「お笑いって、理想を求めたらキリがない。それを求めすぎてコンビとしておかしくなってしまうんやったら、そこまでのことはやりたくない。だって、めっちゃオモロいのに解散しちゃうコンビが多いじゃないですか。やっぱり『もったいない』と思うんです。だったら、俺らはお笑いで食えているし、楽しく生きれているから、『じゃあ次はもうちょっとだけ、その次ももうちょっとだけ』を繰りかえしながらずっと活動していきたいんですよね」と何事も自分たちのペースでやりたいと話す。 そんな2人だからこそ、この番組は「大事にしたいコンテンツなんです」と力を込める。番組の長寿化を狙いつつ、黒帯はこれからも怒られるかどうかのギリギリのところを攻めていく。 Podcast番組『黒帯のブロンドスポーツ脚研究会』は毎週火曜・夜11時ごろ配信中。