お笑いコンビ・黒帯、新番組も好調…人気博す理由は「ギリギリ攻める素直さ」
■ 「これまで劇場でも何回も怒られてきた」(てらうち)
収録を終えた黒帯に話を訊くと、てらうちは「まあ、怒ろうと思ったらナンボでも怒れるPodcastですからね。でもここまで行き切っていたら、みんな『もうええわ』ってなってくれるんじゃないですか。俺らはこれまで劇場でも何回も怒られてきましたから。昔、金属バットさんとのライブで、パーテーションを1枚吊るしただけで服を全部脱ぐとかもやってましたし。この番組もいつかどっかで怒られるんちゃいますか」と屈託なく笑う。 一方、大西も「今は『これもアカン、あれもアカン』とか言われるじゃないですか。でもしゃあないっすよ。だって僕ら、こういう人間なんで」と何かに迎合する様子はまったくない。 今やメジャー局が制作する幾多のラジオ番組、Podcast番組のなかでも、同番組の軸となる「エロ・グロ・ナンセンス」な内容は、かなり貴重なものではないか。てらうちは「スプラッター映画、ホラー映画、エロ系、サブカル系が好き」と、もともとアングラ寄りであると明かし、大西も「イヤな人間模様を見るのが好きなんです。誰かがケンカをしていたら、その理由を探りたくなる。あとエロ系ってトラブルも起きやすいじゃないですか」と危険な香りがする方へ吸い寄せられてしまうそうだ。 ただ、そういうヤバい話は腕や芸がなければ操れない。その点、黒帯は2023年まで6年連続で『M-1グランプリ』準々決勝へ進出しているほか、2023年には「なんばグランド花月」での初単独公演『黒帯って何がおもろいの?』も大成功を収めた実績を持つ。 てらうちも「俺らも一応プロではあるので、ラインはちゃんと考えながら下ネタとかを言ってますね。男性はもちろんですけど、女性もシチュエーションを整えたら下ネタって気軽に笑ってくれるし」と自負はある。加えて大西は「そもそも僕らはマイルド軍団なので。三浦マイルドさん自身が過激なことばかりやっていましたから」と、『R-1ぐらんぷり2013』(現『R-1グランプリ』)王者である「軍団長」から受けた影響も口にした。