シリアで行方不明15万人、アサド前政権批判で拘束…捜す家族ら「責任の徹底追及を」
処刑後の遺体を運んだ集団埋葬地も次々と明らかになっている。本格調査に乗り出した民間団体「シリア民間防衛隊」によると、少なくとも13か所に上る。
ダマスカス郊外ナジュハでは、遺体を埋めるために掘られた集団埋葬地の一部とみられる幅1メートル、長さ10メートル、深さ2メートル程度の穴が見つかった。ここだけで数万人が埋葬されたとの見方もあり、旧反体制派などが掘り起こして調べる方針だ。
中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラの19日の報道によると、シリアの暫定政府報道官はインタビューで、アサド前政権下で市民の拘束や拷問に関与した人物を裁く「特別法廷」を設置する考えを明らかにした。