【長崎】10年ぶり奉納踊の無事達成を祈願!長崎くんち「小屋入り」「打込み」に密着!七踊町の意気込みは
NCC長崎文化放送
長崎くんちの稽古始め「小屋入り」と「打込み」に密着です!七つの踊町の意気込みは。 【写真】10年ぶり奉納踊の無事達成を祈願!長崎くんち「小屋入り」「打込み」に密着!七踊町の意気込みは
麹屋町・長采・山本泰弘さん(56): 「ワクワクしますよ。諏訪神社で身を清めて、いよいよ頑張るぞと」 小屋入りの朝。今年の踊町のひとつ「川船」を奉納する麹屋町の世話役や出演者ら62人は、地元の公園に集まっていました。 麹屋町奉賛会会長・髙濵康弘さん(77): 「気持ちを新たにきょうのお祓いを受けて、ますますの練習に励んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします」 6月1日は踊町にとって特別な日です。船を操る根曳衆22人はこの日のために用意したおそろいのネクタイを締め清祓いに臨みます。 麹屋町・根曳・齋藤邦晃さん(42): 「みんなで何かしらアイテムをそろえれば気持ちもひとつになるかなと。デザインは梅の花。梅は麹屋町のシンボルですので梅の花が一番しっくりくるかなと」 1日午前8時前、青空の下、諏訪神社にシャギリの音が響き始めました。今年の踊町は興善町、八幡町、万才町、西濵町、麹屋町、銀屋町、五嶋町の7カ町。世話役や出演者らが諏訪神社と八坂神社で清祓いを受け、2014年以来10年ぶりの奉納踊の無事達成を祈願しました。 八幡町は「山伏道中」と「剣舞」、「弓矢八幡祝い船」を奉納します。 長采・小﨑亮平さん(43): 「10年ぶりでいよいよだなという気持ちです。根曳を刷新して新しいメンバーが多いので、その『新しさ』、気合入ったメンバーが多いので荒々しい奉納をできれば」 侍大将を務めるのは、西坂小3年の西村一くん8歳です。 侍大将・西村一くん(8): 「もっと声を大きく出していきたい。頑張ります」 姉2人は囃子、弟と妹は先曳、5人兄弟全員で出演します。 続いて訪れたのは、「川船(かわぶね)」を奉納する麹屋町。 飾り船頭・淵颯佑くん(2):「がんばるぞ~!」 飾り船頭を務める2歳の淵颯佑くんの父・直樹さん(39)は過去2回くんちに出演しています。3回目の今年は根曳として、颯佑くん(2)と共に挑みます。 根曳・淵直樹さん(39): 「大役を務めさせていただくので、家族一同子どもと一緒に良い奉納ができるように頑張っていきたい」 「鯱太鼓(しゃちだいこ)」を奉納する銀屋町。今回初めてネクタイと銀色のピンバッジをそろえて臨みました。 長采・髙田雄康さん(54): 「一つの気持ち、全員一丸となっての心の表れで、みんなで一緒にネクタイを締めて、ピンバッジも町ロゴで、みんなで締めて、一丸となって頑張っていきたい」 据太鼓最年少・出田昇ノ介くん(12): 「10月の本番に向けて気合が入りました。お客さん全員の印象に残るような演奏をしたい」 「龍船(じゃぶね)」を奉納する西濵町。 白采(団長)・川副竜太郎さん(50): 「今年は船の車輪を変えたので、前回よりもより一層スピードが出る演技を披露できると思います」 「本踊石橋(ほんおどり・しゃっきょう)」を奉納する興善町。指導するのは藤間峰織貴師匠(62)です。 藤間峰織貴師匠(62): 「石橋はとても古典的な演目ですので、格調高くということは今まで通り崩さずに、新しいフォーメーションといいますか、そういったものも楽しんでいただけるように工夫をしたい」 万才町は「本踊(ほんおどり)」を奉納します。最年少の踊子、長崎中2年の園田彩乃さん。前回は「子ども踊子」として出演しました。 最年少踊子・園田彩乃さん: 「長崎の人だけでなく、みんなで盛り上げられるくんちにしたい」 今年の子ども踊りは、踊り子10人のうち8人を初めて男の子が務めます。彩乃さんの弟、耕大くんもその1人です。 子ども踊子・園田耕大くん: 「前からすごく出たかったので(男の子が)出られるようになってうれしい」 「青龍(せいりゅう)」と「白龍(はくりゅう)」、2体の龍が駆け抜ける「龍踊(じゃおどり)」を奉納する「五嶋町」。 総監督・井出和宏さん(60): 「今年は半数以上が新しく来た方が(龍を)担ぎますので、これまで以上の高くて速くて勢いの龍を演じることができると思います」 龍衆の最年長は、古城佳三さん65歳。何と、くんち初出演です。 龍衆最年長・古城佳三さん(65): 「65年間、長崎に住んでいますけど初めて(くんちに)参加させていただきます。挑戦してみようかなと思ってですね。冥途の土産に(笑)頑張ってみようかと思いまして」 午後からは踊町がくんちの関係者などにあいさつ回りをする「打込み」があり、町には威勢のいい掛け声と、太鼓の音が響き渡りました。 市民: 「おくんちの練習とか全部が始まると思って、引き締まる思いがこちらまで伝わってきますね」 諏訪神社のさじき券は、今週金曜7日の午前7時から、境内のさじき運営委員会の事務所で販売が始まります。 2日の早朝、八幡町の根曳衆らは長崎市の長崎伝統芸能館に集まっていました。展示していた弓矢八幡祝い船をメンテナンスのため、近くの造船所へ運びます。今年2月から走り込みなど一丸となってトレーニングを積んできた根曳衆たち。展示場所から国道に出て、約2キロ離れた造船所に運び入れました。造船所では車輪を中心にメンテナンスが行われます。宙づり状態となった祝い船。なかなかお目にかかれない光景に…。 八幡町自治会・橋本清会長: 「すごい。練習が始まる前にはしっかり点検しとってけががないようにしとかんといかん」 祝い船のメンテナンスは7月上旬に終わる予定で、戻り次第、船を使った稽古が始まります。
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