<万博>夢洲への交通アクセス 大阪市長・架橋について「橋よりいい案はあるんじゃないかという考え持ってる」
<万博>夢洲への交通アクセス 大阪市長・架橋について「橋よりいい案はあるんじゃないかという考え持ってる」
大阪市の松井一郎市長は20日午後、大阪市役所で定例会見を開いた。報道陣からは「2025年大阪・関西万博」の会場となる大阪市此花区の人工島「夢洲」までの交通アクセスについて、万博を運営する日本国際博覧会協会側から市が求めていたピーク数のデータなどが届いた件についての質問があり、松井市長は「いただいている数字を基に検討しております。これは様々な角度から検討しているところなので、費用対効果のいちばんベターなものを選んでいきたいと思っています」と述べた。 【ノーカット】夢洲への交通アクセスについて語る大阪市の松井市長
協会は橋をつなぐ必要性訴え、市長は否定的な意見を述べていた
夢洲への交通アクセスをめぐっては、これまで同協会側が橋をつなぐ必要性を訴えていた。それに対し、松井市長は会見などで「海上ルートもあるわけです夢洲には。そういうことを考えればアクセスだけの話で橋が必要だということには当てはまらない」などと否定的な意見を述べていた。
「費用対効果のいちばんベターなものを選んでいきたい」
20日の会見では、市が同協会側に求めていたピーク数のデータなどが届いたことについて、市としては現状回答を返したりと言う段階にあるのか?という質問があった。 松井市長は「いま頂いている数字を基に検討しております。これは様々な角度から検討しているところなので、費用対効果のいちばんベターなものを選んでいきたいと思っています」と述べ、できるだけ早い時期に判断が必要であるとも述べた。
データを基に具体的な検討をして答えを出すのが協会への誠意ある対応
別の報道陣からは、松井市長がデータをみて、否定的な考えから変化があったかどうかについての質問がとんだ。 これに対し、松井市長は「考えの中では変化はないけれども、そういうデータが出てきたわけだからデータを基に具体的な検討をして答えを出すのが協会側に対しての誠意ある我々の対応と思っている」と答えた。
「橋よりいい案はあるんじゃないかという考え方も持っています」
しかし、橋という選択肢も含め検討するのかという質問に対しては「数字が出てきたんだから、いま検討はしております。ただ、橋でなければならないというか、橋よりいい案はあるんじゃないかという考え方も持っています」と述べていた。
和歌山のIR実施案発表に「お互い切磋琢磨して頑張っていきましょうよ」
会見では、和歌山県がIRの実施方針案を発表したことについての質問もあった。報道陣からの「ライバルともいえると思うがどうみている?」との質問に、松井市長は「和歌山は和歌山で実施方針案を出されているんで、僕がそれを見てるとかいうことはありません。お互い切磋琢磨して頑張っていきましょうよと思ってます」と述べた。 大阪の優位性はどういうところにあるかとの質問に対しては「和歌山とはコンセプトそのものが大きく違っていると我々は思っています」と答えていた。