A東京の一員としてプロ4年目のシーズンに臨む大倉颯太…「怖がらずにチャレンジしているところ」
「チームとして準備してきたことを出せた時間帯というのはしっかりあったので、それが結果につながっているなと思います。一方で相手のペースという(時間帯が)あったので、そこは踏ん張らないといけないところ。僕もサブから(試合に)入ってそういうことをする役割なので、今日は前半に流れを渡してしまったのが反省です」 10月5日、「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25シーズン」のB1リーグ第1節で越谷アルファーズと対戦したアルバルク東京の大倉颯太は、最終的に75ー57で勝利した試合について、このように課題と自身の反省点を口にした。 大倉は、東海大学在籍時に特別指定選手や練習生として千葉ジェッツに加入。その後のプロ契約期間も含めて約5シーズンにわたって千葉Jでプレーした。だが、今シーズンより飛躍の場をA東京へ移す。そしてA東京の一員としての開幕戦を国立代々木第一競技場で迎えたのだ。 その初戦、第1クォーター残り3分42秒の時点でコートインした大倉は、先のコメントのようにパスミスから相手に速攻を許す場面などもあり、前半は約4分半の出場にとどまる。それでも後半は9分弱の出場で5得点2アシストをマークした。 この自身の出来について「(相手に昨シーズンまでA東京に在籍していた橋本)竜馬さんがいて、こっちのやりたいことをさせないようにしてきたので、そこを壊してから僕らのペースにしようと思っていました。でも、そこでコーチの求めていることと僕のやりたいことが少し違ったので、後半はまずコーチの求めていることをエクスキューション(実行)しようという感じで入った結果、流れがよくなって僕のリズムも取り戻せた感じでした」と、大倉は振り返る。さらに「僕は正しいと思ってやったけれど結果的にはミスになったのでディシジョンミス(判断ミス)かなと思います」とも冷静に語った。 ただ、結果的にはミスになったとはいえ、こういったトライすることは必要な要素でもあり、「自分が思ったことをプレーして、それが成功につながれば、そういうオプションがあるんだとか、いいディシジョンだったとコーチも言ってくれると思うので、自分のリズムを所々で出すこと。もちろん、それをしっかり成功させないといけないのですが、自分の良さを出していかないといけないし、それは(チームの)バスケットスタイルとかではなく、ポイントガードとしての役割かなと思っています」と、力強く発する。 A東京は昨シーズンも在籍していた選手がほとんどで、今シーズンより加入となったのは大倉と菊地祥平のみ。一昨シーズンより指揮を執るデイニアス・アドマイティスヘッドコーチの考えを理解している選手が多い中で、その経験値の差を感じるかとメディアから問われると、大倉は「僕はそう思っていなくて、それがあったらこういうローテションで使われていないと思います」と、キッパリ。加えて「その中で自分の良さを出していって、アピールしていかなくてはいけないポジションにいると思うので、どんどんどんどん怖がらずにチャレンジしているところです」とも語った。 開幕戦はガードのバックアップとしての出場となったが、「もし明日スタートになっても準備はできてますし、控えでも、いつ出ても仕事をするというメンタリティではあります」と、心も体も常に準備を怠らない。9443人入ったホーム開幕戦に「9000人以上が入った会場でプレーできたことをすごくうれしく思いますし、期待されているということもすごく感じるので頑張りたいです」と、コメントした大倉は、A東京や千葉J時代からのファンに向けて「チームの勝ちにプライオリティがありますが、僕としても成長した姿を見せたいなと思っています」と、新天地での思いを語った。 ホーム開幕戦を2連勝で終えたA東京は、第2節(10月12、13日)はアウェーで横浜ビー・コルセアーズと対戦する。 文=田島早苗
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