大村知事リコール署名偽造事件 元事務局長の男の控訴審 懲役2年の一審判決を支持、 控訴を棄却 名古屋高裁
愛知県の大村知事に対するリコール運動で署名を偽造した罪に問われている元事務局長の男の控訴審で、名古屋高裁は一審判決を支持し、控訴を退けました。
起訴状などによりますと、大村知事のリコール運動の元事務局長・田中孝博被告は、2020年、アルバイトを使って佐賀市内で71人分の署名を偽造した罪に問われています。 今年4月、一審の名古屋地裁は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しましたが、弁護側が控訴していました。 6日に開かれた控訴審の判決で、名古屋高裁の杉山慎治裁判長は「リコール成立目的があったと認めた原判決に誤りはない」などとして、一審判決を支持し、控訴を退けました。 判決を受け、愛知県の大村知事は「民主主義の根幹を揺るがす極めて悪質なもの。戦後最大の署名偽造事件だと思います」とコメントしています。
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