旅人ゴルファー・川村昌弘 御殿場行きの前にビザ取得で四苦八苦していた
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。 【画像】 不動裕理が愛用するマレットパター ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ プロゴルファーの川村昌弘です。 いま僕は深センにいます。
「ボルボ中国オープン」で久々に中国にやってきました。先週、御殿場でのDPワールドツアー(欧州男子ツアー)「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」を戦ってまた再び海の向こうへ。春先のアジアンスイングの最終戦になります。 日本ツアーとの共催試合は7位でした。最終日は優勝のチャンスもありましたが、桂川有人選手が素晴らしいプレーをして、欧州ツアーの出場権を獲得。彼は後ろの組でプレーしていたので、ホールアウトを待って「おめでとう」と伝えてきました。 年に一度の日本での試合はさすがに緊張しました(笑)。なにせ去年は予選落ちしていたので。普段はあまり気にしないカットラインにも気を配って。「普通にやれば大丈夫…」とは思ってはいたものの、ナーバスになりました。
7年ぶりにプレーした太平洋クラブ御殿場コースは、毎年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」とは少々勝手が違いました。見た目が美しいグリーンのスピードが、記憶よりも遅め。「これ、止まらないぞ…」と恐る恐る打った下りのパットがショートするシーンも多かった。欧州の選手はもちろん、秋の御殿場に慣れている日本人選手の方が戸惑ったかもしれません。 それでもコース自体は多くの欧州ツアーの会場よりもフェアウェイ幅がたっぷりあり、凡ミスをしない限りボギーは避けられた印象です。“大ピンチが訪れにくい”ホールが多め。今週のゲンゾンGCもツアーの中ではそこまでタフな部類には入りませんが、先週ほど許容範囲は広くないので、改めてこのコースと向き合ってプレーしたいです。