新東名55キロ区間開通 それによる経済効果は?
観光消費 年間約1000億円増と試算
開通区間内には商業施設として、長篠設楽原パーキングエリア(PA、新城市)と岡崎サービスエリア(SA、岡崎市)が開業。長篠設楽原PAは1575年、三河国長篠城をめぐって、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で行われた長篠・設楽原の戦いの跡地に隣接することから、上り施設を武田軍、下り施設を織田・徳川連合軍に見立ててデザインした。岡崎SAは新東名沿線で最も大きい上下線集約型SAで、名古屋名物のみそかつの名店・矢場とん(名古屋市)など、高速初出店の店舗などを設けて、利用客を迎え入れる。 13日には、岡崎SAで開通記念式典があり、関係者ら500人が出席。中日本高速道路の宮池克人社長は「観光圏域の拡大などさまざまな効果が見込まれる」と意義を語り、石井啓一国土交通大臣は「地域の結びつきが強まり、日本の経済活動を支える基盤になる」と述べた。 三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、今回の開通による経済効果は、愛知と静岡両県の観光客数が年間約1100万人増加し、観光消費が年間約1000億円増えると試算している。 (斉藤理/MOTIVA)