リアル中学受験 「親は教えないでほしい。塾に任せてください」というので塾を辞めました リアル中学受験-わが家の場合
周囲より遅いスタート、と言っても実際には大きな影響はなかったと思います。ただ当時はこの遅れを気にして、いわゆる大手受験塾でなく、中規模塾に入れたのですが、なかなか成績は伸びませんでした。四谷大塚模試で偏差値50程度。科目によっては40台もありました。宿題だけでも手一杯の状態でしたが、勉強していないわけでもなかったのです。
「4年生から塾に入れておくべきだった」「やはり大手に代えたほうがよいのでは」…。もう5年生も半ばを過ぎています。今から転塾などを考えたところで、そこが合わなかったらどうするのか。ここで改めて考えました。そもそも娘は何を勉強しているのか、成績だけを気にしていたのではないか。それまで眺める程度だったテキストを改めて熟読してみたのです。
まずは取つきやすそうな社会。5年生は地理がメーンです。覚えろと言われれば確かに大変ですが、都道府県の特徴や工業地帯など、大人からみれば聞いたことはあるような知識が多いのです。これくらいなら一緒に勉強できるのでは、と思いました。
次に理科。こちらは難しい。植物や水溶液の種類などの暗記はもちろん、計算式などが登場すると引いてしまいます。ただ、一応は小学生向けに書かれたテキストです。順を追って読み、実際に問題を解いてみると、娘がどんなところで躓いているのか、どこが小学生にとっては理解しにくいのかが何となくわかるのです。
国語はそもそも苦手なようでした。中学受験の全体像がつかめた今では教え方も何となくわかるのですが、当時はどうしていいやらという感じでした。そして最大の難関は算数です。これも今だから実感するのですが、大学受験で英語が最も大事なように、中学受験は算数がすべてと言ってもいいようなものです。大抵の学校は国語、算数の配点が高く、点差が開きにくい国語に対して、算数はそれだけで合格に近づくような子がいるのです。
算数は妻がやると言いました。別に得意というわけではなかったのですが、「教える」というより「一緒にやってみたい」と言うのです。この「一緒にやる」というのはとても大事なのではないでしょうか。