ハイエースとは? ワンボックス王者の特徴もサイズも魅力まで5世代に渡って徹底解説!
ハイエースとは?
「商用ワンボックスバンといえばハイエース」と認識されるほどビジネスユースで圧倒的な支持を集めるハイエース。現行モデルとなる5代目(200系)は2004年に登場し、長い年月を経ているものの販売力や商品力に衰えが見えません。 【写真】アメリカのハイエース!? 30年もの間販売されている「シボレー・エクスプレス」とは ハイエースの魅力は数多くありますが、多彩なバリエーションを誇ることで商用車に求められる細かいニーズに対応していることが人気の秘訣なのでしょう。 そんなハイエースは1967年に初代が登場。商用車でありながらトラックベースではなく、乗用車的な設計でワンボックスバンの新たなムーブメントを築きました。 また3代目、4代目には乗用ラグジュアリーワゴンを設定。現在のアルファード/ヴェルファイアに通じるモデルが人気を集めています。 現行モデルは商用バンをラインアップの中心に構成。国内はもとより世界各国で圧倒的な人気を誇るワンボックスバンとなりました。 ハイエースの歴史 初代(1967年) 国内はもちろん海外でも人気を誇るハイエース。初代は1967年にデビューしています。 当時の商用バンといえば、トラック用のシャシーをベースに開発されたものばかり。初代ハイエースはモノコックボディに前輪独立懸架式サスペンションを採用するなど、乗用車的な乗り心地とドライブフィールを実現していたことで人気車種となりました。 初代は商用車だけでなく5ナンバーのワゴンDXを投入。ワゴンは3列シートの9人乗りでしたが、4列シート12人乗りのコミューター、さらにホイールベースを延長した5列シート15人乗り車も追加されています。 また1970年に行われたマイナーチェンジでスライドドア車を新たに採用。バン、ワゴンに続きトラックも追加されました。 2代目(1977年) 初代登場から約9年後の1977年、2代目へとモデルチェンジを果たします。 全長を35mm伸ばしたこともあり、商用車として重視される積載能力や使い勝手を向上。また安全性やワゴンの居住性なども進化していました。 デザインは初代を正常進化させたフォルムを採用。サイドウインドウなどに、当時としては珍しかったカーブドガラスを用いていたのが特徴といえるでしょう。 2代目のバンは標準ボディ、ロングバン、スーパーロングバン、さらにトラック&ダブルキャブトラックやパネルバンなど多彩なボディを用意。 5ナンバー車はワゴン、コミューター、ロングコミューター、スーパーロングコミューターがラインアップされています。 3代目(1982年) 初代、2代目と人気を博したハイエースは1982年に3代目が登場。歴代モデルと比べてエクステリアデザインが一気に近代化されました。また先代までとは異なり、5ナンバーのワゴンに力が入れられたことも特徴です。 そのワゴンにはアメ車風の上下二段角目ヘッドライトを採用。リヤサスペンションはバンに装備されているリーフスプリング式からコイルスプリング式4リンクを装着しました。 ただ商用車としての性能も重視。荷室を拡大し荷物や人の出入りをしやすくするため、スライドドア開口部も大きく拡幅されています。 また歴代モデルに設定されていたトラックは2代目を継続販売ののち、1985年のマイナーチェンジでトラック系モデルと統合されました。 バンおよびワゴンにパートタイム式4WD車を設定。ワゴンの最上級グレード「スーパーカスタムリミテッド」はパワーリクライニングシートやアームレスト付きデュアル回転対面シートなど、高級乗用車に搭載された豪華装備がふんだんに投入されています。 4代目(1989年) フラッシュサーフェス化されたボディが特徴の4代目がデビューしたのは1989年。歴代モデル同様に商用&乗用モデルまで幅広いボディバリエーションが用意されています。 4代目は先代同様、乗用仕様のワゴンに力に入れられています。1999年のマイナーチェンジで初代セルシオが採用していたオプティトロンメーターを採用するなど、現在販売されているアルファード/ヴェルファイアを思わせるほど高級化が進みました。 また世の中がRV(レクリエーション・ヴィークル)ブームだったこともあり、特装車としてキャンピングカーの「クルージングキャビン」をラインアップ。大型バンパーやフォグランプを装備したRV仕様の「マイティ」も設定されています。 とはいえ商用モデルの機能も向上。荷室幅やスライドドアの開口寸法を拡大し使い勝手も高められました。