パターの芯で打つために! 自宅でできる2つの練習方法をパッティング専門コーチが伝授
パッティングにおいてカップインの確率を上げるのは「芯で打つこと」と語るのは、ルーキーの菅楓華らを指導する平田智コーチ。自宅で簡単にできるパターの芯で打つ練習ドリルを教えてもらった。
教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年ステップ・アップ・ツアーを制したアマチュアの都玲華を教える。
1番ミート率が低いヒール寄り下側で打つとエネルギーは11%も落ちる!?
パッティングにおいて重要な要素はたくさんありますが、ショットに限らずパターに関しても芯(※)で打つということはとても重要です。なぜならフェースの芯から外れた位置でインパクトしたときに、重心とのズレによってフェースが開いたり閉じたりする、いわゆる“フェースツイスト”が発生するからです。 ※シャフトを持ってフェース面を上に向けてボールを当ててみると、フェースのブレが1番少ないところ Quintic(クインティック)というハイスピードカメラを用いたパッティングの解析機で確認してみると、一般的なピン型のクランクネックのパターで2.5mの距離を打った場合、芯よりも1cmトウ側に当たってしまうと約1度近くフェースが開いてしまいます。 打ち出し方向が1度左右どちらかにズレると2.5mの距離ではカップインできないので、これはとても大きなズレということになります。さらに芯を外してしまうとサイドスピンが発生してしまい、順回転で転がらないということも起きてしまうのです。 そして距離にも大きな影響があります。芯で打った場合のエネルギーを100%の力とすると、1番ミート率が低いヒール寄りの下側で打ってしまうと89%に落ちるという結果が出ています。これは10mの距離を全く同じ打ち方をしても1.1mの距離の差が出てしまうということになるのです。パターの種類でミート率の違いはありますが、それでも芯を大きく外した場合、10%ほど距離のロスは出てしまいます。 パターが上手と言われるプロのデータを見るとやはり毎回芯で打つことができており、それがボールの安定した順回転での転がりと距離のずれが少ない安定したパッティングに繋がっています。