エンタメ業界38年目のスピーディ福田淳「重要なのはアップデート感」世界で通用する人間の魅力とは?
脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 6月8日(土)、6月15日(土)の放送ゲストは、コンサルティング会社「スピーディ」代表取締役・福田淳さんです。8日(土)の放送では、人気が出る人の傾向などについてお話を伺いました。
1965年生まれ、大阪府出身の福田さん。株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント バイスプレジデントを経て、2007年に株式会社ソニー・デジタルエンタテインメントを起業。主にIT分野のコンテンツのブランディングや知的財産管理の事業をおこないました。その後、2018年に株式会社スピーディを起業し、タレントエージェント事業、アメリカ・ロサンゼルスでのアートギャラリー経営をはじめ、多岐にわたり活躍中。2024年3月には著書「好きな人が、好きなことは、好きになる」を出版して話題となっています。
◆アップデートしている人は魅力的
茂木:福田さんが「何かこの人、来るな」とか「いま人気が来ているな」と思う、人気が出る人にはどんな秘密があるんですか? 福田:「アップデートしている人」です。 茂木:どういうことですか? 福田:たとえば、会社なんかで分かりやすいのは、後輩に説教ばかりしている先輩とか上司は、世の中のことがけっこう分かってないので、みんな言うことを聞かないじゃないですか。説得力があったら、上司に怒られたときに「なるほど、そうですよね」となるのですが、「お前、作法がなってない」とか「3年は我慢だ」とか言われたりすると、何か退屈じゃないですか。だけど夜遊びして、旅行にいって、恋をして、色んなトラフィックがあって、悩んだり打ち負かされたり、楽しいことがあったりする人は、外の空気を知っているから、アップデートされたように見えますよね。 茂木:なるほど……! 福田:だから、外にいないと。ちょうど僕、先週までパリにいたのですが、パリってウォーカブルな街ですよね。歩いていて楽しいし出会いがあるし、コミュニティがあるし、カフェがあれだけあって知り合いがいたら「よっ!」って話せるし、自転車で移動している人が多い。あの街っていうのは、アップデート感ありますよね。 茂木:そうですね。 福田:東京の丸の内とかビル街ってずっとコミュニティがなかったのですが、そこで土日にマルシェをやったりすると老若男女が集って、そこでコミュニケーションが発生するじゃないですか。人ってコミュニケーションがあると「何かやろうか」って絶対なりますよね。 茂木:なるほど。 (TOKYO FM「Dream HEART」2024年6月8日(土)放送より)