「エースホテル京都」に気鋭アーティストのインスタレーション作品、五感に訴える空間に
創造性あふれるインテリアデザインが注目を集める「エースホテル京都」(京都市中京区)で、インスタレーションアーティスト・渡邉光子の作品が1月30日より展示される。 【写真】「エースホテル京都」で作品づくりをおこなう渡邉光子 展示空間を含めて作品とみなす、現代美術の手法「インスタレーション」。同ホテルでは新進気鋭のアーティストの発掘・支援を目的としたプログラムを2023年よりスタート。第3弾となる今回は、ストーリー性に富みノスタルジックな世界観を持つという渡邉光子のインスタレーション作品にスポットを当てる。 展示のテーマは、自作の短歌から引用されている「生きてることが、愛だった」。渡邉の作品は短歌を作ることから始まり、その短歌に見合う石を自ら拾いシーグラス(ガラス)や顔料などで装飾、人に見立てて短歌で命(名)を宿しているという。 渡邉は遠い記憶をたよりに、古い家具の置かれた部屋や畳のにおい、おままごとに使った石たちなどの広がる祖母の部屋を、エースホテル京都のロビーギャラリーで再現する。展示場には短歌の記載されたおみくじを設置。おみくじは持ち帰ってもよし、展示場に結べば共同作品を生み出す参加型の展示ともなるという。 渡邉は「昔の思い出を回想し、幸せと愛について向き合う時間。エースホテル京都での展示を通じて、幸せと愛について五感に訴える空間にしたい」と意気込む。期間は1月30日~5月7日。同ホテル1階のロビーギャラリーにて。