今年はどう乗り越える? 今から出来る熱中症対策
今年の5月は近畿~関東甲信を中心に25℃を超える夏日が続出し、真夏日に迫る日もあったほど暑い日が続きました。4月でさえも、気温が観測史上1位の地域もあり、既に熱中症から命を守るための行動が呼びかけられています。
5月30日(木)に、ニッポン放送Podcast Stationの「ニッポン放送・報道記者レポート2024」にて、「今年はどう乗り越える?熱中症から命を守れ!」というエピソードを配信しました。私、前島花音が、日本気象協会の小室拓也さんへの取材し、熱中症を防ぐ放送をご紹介しています。 今回この記事では、報道記者レポートでお話しきれなかった部分を、私のイラストと一緒にご紹介していきます。ぜひ熱中症についてさらに理解を深めていきましょう!
■熱中症のしくみ
そもそも、熱中症になってしまう仕組みをご存じでしょうか? 熱中症とは、体温を調節する機能がうまく働かなくなり、体の中に熱がたまって体温が上昇することで生じます。 人間の体は、暑さを感じると汗をかいて、汗の水分が蒸発する時に発生する「気化熱」を利用し体を冷やす仕組みによって、体温を下げています。 ところが、気温だけでなく湿度が高いと汗が渇きにくくなってしまいます。汗が渇きにくいということは、気化熱が奪われにくいということ。すなわち体が冷えないため熱中症になるリスクが高 まりまるのです。 気温や室温だけでなく、湿度も確認しながら熱中症を防ぎましょう。
■夜間の熱中症にも注意!
日中は冷房をつけているけれど、夜中もずっとは冷たい風はちょっと……ということでタイマーで消えるようにしている方もいらっしゃるかもしれません。 ただ、エアコンを使用しないということにも注意が必要です。冷房で室温が下がったとしても、タイマーが切れた後に温度が上がっていき、眠りが浅くなってしまう可能性があります。熱中症を防ぐためにはそもそも体調を整えることが重要です。十分な睡眠をとることが出来ないと体調を崩してしまい、結果、日中に熱中症になるリスクが上がるという研究も進んでいるそうです。 「以前はエアコンを消しても大丈夫だったのに」ということを最近スタッフとも話しました。近年の夏の暑さはどんどん想像以上のものとなっています。最近はホームセンターなどで、触るとひんやりとする冷感グッズなどが販売されていますよね。そういったものを活用することも手です。対策もその都度順応させながら、自分の身を守っていきましょう。