父から譲り受けたアルファ ロメオ「ジュリア スーパー」は2シーター登録!? ナンバー付きサーキットスペシャルとして楽しんでます
父から受け継いだジュリア スーパーでサーキットを愉しむ
さる2023年10月22日(日)に兵庫県多可郡のセントラルサーキットで開催された「Ciao Italia 2023(チャオ・イタリア2023)」。これはその名の通りメーカーや車種、年式を問わずイタリア車であれば等しく参加OK、車両展示や物販なども行われますが、会場がサーキットということからもわかる通り、基本的にはレースやスポーツ走行がメインのサーキット系イベントです。その会場で見かけた1台のアルファ ロメオ「ジュリア スーパー」。ナンバーこそ付いてはいますが、ご覧の通りかなり気合が入ったサーキット・スペシャルとお見受けしました。そこでオーナー氏にお話を伺ってみることに。 【画像】まさに羊の皮を被った狼! 2Lの2シーターに改造したアルファ ロメオの「ジュリア スーパー」を見る(18枚)
モータースポーツで活躍した「醜いジュリア」
最近ではあまり聞かなくなったが、クルマ好きの間では旧くから「速いハコ車趣味」というジャンルがある。一見何の変哲もない地味な4ドア・セダンがじつはとんでもない動力性能を秘めていて、下手なスポーツカーをあっという間に置き去りにする、そんなシチュエーションをいとおかしとする心情。言うなれば普段は冴えない会社員のクラーク・ケントが、電話ボックスの中でスーパーマンに変身して大活躍する、的な。いや、例えが古臭くて恐縮です。 英国フォードの「コーティナ」にロータス・ツインカムを搭載したフォード「コーティナ・ロータス」、フランスの名チューナー、A.ゴルディーニの手が入ったルノー「8ゴルディーニ」、わが国では元祖・羊の皮を被った狼として知られる「スカイラインS54」や初代「GT-R」などの名前がよく知られるが、それらに劣らぬメジャーな存在がアルファ ロメオのジュリア スーパーだろう。 その独特なデザインは一部で「醜いジュリア」などと呼ばれ好き嫌いが分かれたが、スープアップの余地が大きなツインカム・エンジン、四角四面ながらじつは空力特性にも優れたボディ、そして優れたシャシー・バランスとで、ヨーロッパ・ツーリングカー選手権をはじめとするモータースポーツの世界でも大きな活躍を見せたのだ。
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