阪神・中野 チーム唯一マルチ発進 OP戦は34打席連続無安打もキッチリ開幕に合わせた
「巨人4-0阪神」(29日、東京ドーム) 個人として上々の滑り出しでも、チームが勝たなくては意味がない。阪神・中野拓夢内野手(27)はチーム唯一のマルチ安打よりも敗戦を悔やんだ。「結局はチームが勝たないといけない。個人の状態がどうというよりはチームの勝利が一番なので」と淡々と話した。 【写真】流れを呼んだ梶谷の超絶ファインプレー 帰塁できなかった阪神・中野ぼう然 試合開始直後の初回1死。戸郷の内角147キロを捉えて鋭い打球を右前に運んだ。今季のチーム初安打を記録すると、一塁上で表情を緩めた。三回1死一塁は初球をセーフティーバントで三塁線へ転がした。捕球した大城卓がどこにも送球できない絶妙なバントで2打席連続安打を記録した。 レベルアップを目指して強いスイングに取り組んだオープン戦は34打席連続無安打と苦しんだ時期があった。それでもオープン戦を2試合連続マルチ安打で締めくくり、開幕戦も結果で応えた。 安打にはならなかったが六回無死の左飛、八回1死一塁の中飛もともに捉えた打球だった。状態はいい。「負けを引きずらないように。明日勝つことを考えながらやっていきたい」。開幕第2戦は快音を今季初勝利へつなげる。