三重、トヨタに32年ぶり勝利! 終盤逆転で開幕2連勝【ラグビーリーグワン】
◇28日 ラグビー NTTリーグワン1部第2節第1日 三重21―17トヨタ(長良川) 三重は開幕のBR東京戦に続き、トヨタを終盤で逆転し、2連勝。トヨタからの勝利はトップリーグ、リーグワンでは初めてで、1992年の関西Aリーグ以来32年ぶりの勝利となった。トヨタは開幕2連敗を喫した。 時計は後半39分を過ぎていた。三重は自陣ゴール前でマイボールラインアウトをキープ。試合終了のホーンが鳴ると、すかさず途中出場のSOヴニポラが蹴り出した。ノーサイドの瞬間、グラウンドには歓喜の輪が広がった。 前半は自陣での反則で好機を得ると、PGで細かく得点。トライも2本許したが、相手に時間をかけさせた。主将のナンバー8マテーラは「相手にスコアしにくいという印象を与えられた」と粘りの守備に胸を張った。 14―17と3点差に追い上げた後半34分。ラインアウトから左へ展開。途中出場のSH土永がラックの左を抜けて、ゴール左横に逆転トライを決めた。帝京大の先輩でもあるトヨタの姫野の左にできたスペース。しかし、意識はなかった。 「前が空いているかは常に確認していたので、体が勝手に動いた。スペースをつくってくれたFWのおかげ。みんなで取ったトライ」。そんな選手たちの諦めない姿勢をクローリー・ヘッドコーチは「しがみついてしがみついて、最後に勝利をつかみ取った。トヨタに32年ぶりの勝利ということでみんな大喜び」とたたえた。
中日スポーツ