マッツ・ミケルセン、『ライオン・キング:ムファサ』キロスの楽曲は10通り収録!デスストに続く歌唱「トラブルの連続」
ディズニー超実写版『ライオン・キング』(2019)の前日譚映画『ライオン・キング:ムファサ』(全国公開中)で悪役ライオン・キロスの声を担当したマッツ・ミケルセンが来日インタビューに応じ、自身にとって最大の挑戦だったという歌唱シーンの裏側について語った。 【動画】マッツのイケボも収録!『ライオン・キング:ムファサ』予告編 『ライオン・キング』の主人公シンバの父で偉大なる王・ムファサと、彼の命を奪ったスカーの知られざる過去を描く本作。キロスは、ムファサに恨みを持つ冷酷な敵ライオンで、兄弟の絆を結び、新天地を目指すムファサとタカ(後のスカー)を執拗に追い回す。
ディズニー・アニメーション版『ライオン・キング』(1994)は、今年で日本公開30周年を迎えた。マッツは、世界中で愛される続ける『ライオン・キング』の魅力について、「シェイクスピアのようなドラマになっているからだと思います。『ライオン・キング』には友情、裏切り、王国の興亡といった、今も色褪せないテーマが込められています。どの世代も共感できる偉大な物語が語られているのです」と分析する。
キロスは敵ライオンではあるものの、彼もまたムファサと同じように仲間のライオンたちを守る“リーダー”でもある。「偉大なリーダーは、歴史上を辿れば数多く存在します。キロスにとって、攻撃は最大の防御。のけ者にされたアルビノのライオンたちを探し出しては、外敵から守るために仲間に加えてきたんです。彼らも、他のライオンたちと同様に縄張りが必要でした。問題なのは、彼らは1か所では満足しなかった。更なる土地を求めているのです」とマッツはキロスにも彼なりの正義があることを説く。 本作では、ディズニー映画の音楽を多く手がけるリン=マニュエル・ミランダが新曲を複数書き下ろしており、キロスの劇中歌「バイバイ」もその一つだ。「歌うことにすごく抵抗があった」とも明かしているマッツは、収録前に監督から歌唱サンプルを送ってほしいと頼まれたといい、「普段はビートルズくらいしか歌わないので、どうしたらいいかわかりませんでした」とアタフタしてしまったとのこと。「ロンドンのスタジオで収録した時は、たくさんの人に見られながらの収録だったので、プレッシャーがすさまじかったです。私は歌手ではないので、二日間の収録はとにかく必死でした」