シント＝トロイデンからパルマへ移籍したGK鈴木彩艶(C)Getty images

【欧州・海外サッカー ニュース】今夏、昇格組のパルマに加入した日本代表GK鈴木彩艶は、現地で注目を集めている。 【動画】日本代表GKがカルチョ挑戦！今夏移籍　鈴木彩艶（シント＝トロイデン→パルマ）セーブ集

元アビスパ福岡指揮官のファビオ・ペッキアの下、2023-24シーズンにセリエB優勝を果たしたパルマ。3年ぶりのセリエAへ向けて、かつて元イタリア代表の守護神ジャンルイジ・ブッフォンが守ったゴールマウスを託すべく、シント＝トロイデン（STVV）から21歳GK鈴木彩艶を獲得した。 そんな若きGKは、さっそくイタリアで注目を浴びている。イタリアメディア『Sky Sport』は、セリエAに挑戦する14人目の日本人選手として、鈴木を紹介。まず、パルマがSTVVに対して、移籍金750万ユーロ（約13億円）＋ボーナス250万ユーロ（約4.3億円）および再売却額の10％を支払う条件で獲得したことを伝えほか、過去にマンチェスター・ユナイテッド移籍も囁かれたことに触れた。 そして「ザイオン・スズキはこうしてセリエA史上14人目の日本人選手になった」と綴ると、かつてセリエAでプレーした日本人選手たちに注目。1994-95シーズンにジェノアへ移籍したFW三浦知良や、パルマのほかペルージャやローマなどでプレーし、日本人最多のセリエA24ゴールをマークした中田英寿氏、日本人最多となるセリエA186試合に出場した元インテルDF長友佑都ら全員を振り返った。 一方、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、鈴木に関する動画を公開し、「パルマの新GKスズキとは何者か」を特集している。過去のマンチェスター・Uとの交渉に触れたほか、憧れのGKにも言及。「（マヌエル）ノイアーや（イケル）カシージャス、ブッフォン？　この中の誰でもない。スズキのアイドルは、西川周作、浦和レッズの38歳の主将だ」とし、「ザイオンは彼のアドバイスを受けて成長し、現在も模範としている」と紹介した。 パルマの地元紙『Parma Today』もまた、21歳の新GKに注目。「ゴルフからカルチョ、バス移動からミトマ（三笘薫）まで…スズキの世界」との見出しで特集を組み、鈴木について見解を示した。パルマ加入により「スポーツ面において、スズキの人生はおそらく変わった。かつてブッフォンのものだったゴールマウスは現在、彼のものだ。そのゴールを守るというより大きな責任を背負うことになる」と綴っている。 パルマは現地時間20日、アントワープとのテストマッチに臨むが、新加入の鈴木もペッキアの23人の招集リストに名を連ねたことを、クラブ公式サイトを通じて発表した。なお、パルマは来月中旬に開幕するセリエA2024-25シーズンにおいて、開幕節でラファエレ・パッラディーノ率いるフィオレンティーナと対戦するが、そのフィオレンティーナは、来月10日に堂安律が所属するフライブルクと親善試合に臨む予定となっている。