こどもの頃の楽天藤平と母・直美さん（本人提供）

　楽天・藤平尚真投手（25）が母の日を迎え、少年時代を回想し、母・直美さんに感謝の気持ちを述べた。 　こどもの頃、直美さんは千葉の君津市で美容室を営んでいた。「ずっと切ってもらっていましたね。坊主だったんですけど」と右腕は懐かしそうに振り返った。直美さんについて聞くと「母さんは“ザ陽キャ”みたいな感じです」と即答。「僕は1人っ子で、友達が家に来ることも多くて、父親の友達とかもいて、人がよく集まる家でした。ご飯を作るのが好きで、毎日のように家に10人ぐらい人がいて、みんなでご飯を食べるみたいな。誰とでも仲良くなれる人ですね」と笑った。 　「見返りを求めずに人に与える。自分の同級生や父親の友達にご飯を作ったりとか、ちょっとしたことでプレゼントをあげたりとか」と大人になるにつれ、凄いことだったんだなと実感している。 　「野球はずっと続けることができないんだから、人として成長することが大事だよ」と小さい頃から何度も言われてきた言葉を大事にしている。そして、そんな直美さんへの感謝の気持ちも一杯だ。「強い体に産んでくれて、本当に感謝しています。いつも家族のためにと思って野球をやっているので、心配だと思うんですけど、これからも応援してほしいです」と語った。 　腰の不安を訴えて、9日に出場選手登録を外れたばかりの藤平。再び1軍のマウンドで躍動することを直美さんも待っている。（花里　雄太）