東京V指揮官が湘南戦でのチームの姿勢を指摘。競争力アップへ「指定席があってはいけない」「頭から湯気を出している選手を大事にしなければいけない」
21節の横浜戦では攻撃の主軸3人を入れ替えて勝利
[J1第33節]東京V 0-2 湘南/10月6日/味の素スタジアム 0-2で東京ヴェルディが湘南ベルマーレに敗れた一戦は、リーグ戦では7試合ぶりの黒星となったが、チーム内の競争力をさらに高めていくという点で良いきっかけになったのではないだろうか。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 事実、ワントップで先発した木村勇大は、特に前半は守備に追われる時間が長かったとはいえ、放ったシュートはゼロとストライカーとして悔しい結果に終わった。その一方で、木村に代わって72分から最前線に入った山田剛綺はシュート3本を打ち、そのうち2本は相手GKとDFの好プレーにそれぞれ阻まれたが、限られた出場時間のなかでゴールへ向かう強い姿勢を示していた。 また、シャドーでスタメンだった山田楓喜と山見大登が存在感を発揮できなかったなか、途中出場で同ポジションに入った見木友哉と染野唯月は、ビルドアップ時に上手くボールを引き出して攻撃を活性化させた。 試合後、東京Vの城福浩監督は「前半は話にならない。後半のようにあれくらいやらないと戦えない」と自分たちのサッカーに対する選手の姿勢を厳しく指摘し、さらにこう語気を強める。 「もちろん試合に向けては調整をする選手と、頭から湯気を出してエネルギーを振り絞って練習する選手に分かれるなかで、今日の居残り組(試合のメンバー外の選手)は、一番練習をするのが辛い状況で、頭から湯気を出している。そうした選手をこのチームは大事にしなければいけない。指定席があってはいけないと、今日は改めて思った」 振り返れば21節の横浜F・マリノス戦(2-1)で、それまでリーグ戦のほぼ全試合にスタメン出場させ、チームの攻撃を託していた木村、染野、見木をベンチに座らせ、途中出場が多かった山田剛や山見、当時コンディション不良から復帰したばかりの山田楓を抜擢した際にも、こんなことを言っていた。 「そもそも我々が目ざしているサッカーが進んでいるのかどうかを、自分の中で問い直した。もちろん、これまでレギュラーだった選手は、成果を出し、努力をしてきた選手たちであり、彼らの良さが出ているのであれば目をつぶっていた自分がいた。 やっぱりこのチームが目ざしたいものを考えた時に、前線の3人のハードワークは欠かせないものなので、賭けではあったが、彼らの想いに託した」 城福監督の言葉を踏まえれば、次節の浦和レッズ戦では先発メンバーの入れ替えが十分にあり得るだろう。どんな11人で臨むのか、指揮官の決断にも注目だ。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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