男子バレーのデアルマス・アライン 日本代表でパリ五輪出られない 期待の「新戦力」FIVB資格満たさず
日本バレーボール協会は9日、2024年度男子日本代表登録メンバーのデアルマス・アライン(23)=サントリー=をメンバーから外したと発表した。キューバ出身のデアルマスは2月に日本国籍を取得し、3月19日に初登録。昨秋にパリ五輪切符を得た男子代表の五輪金メダルへの「新戦力」として期待されていたが、五輪には出られない見通しとなった。日本協会によると、デアルマスは国際連盟(FIVB)が定める規定で資格を有していなかったという。同協会は「ご迷惑をおかけした」と謝罪した。 FIVBの規定では日本協会が国籍変更を申請し、承認されてから2年後に代表に登録可能となる。関係者によると、3月上旬にFIVBから日本協会に対し、デアルマスが代表資格を有していないことが通達されたが、協会内の連携不足があり、同月中旬に選出した。 同協会によると、デアルマスには登録から外れることは通達済み。5月末のFIVBの委員会で申請が承認されれば、その2年後に日本代表に登録できる。189センチながら高い跳躍力を武器に3月のVリーグプレーオフ決勝では16得点でサントリーの優勝に貢献。「日本人として代表に入りたい。代表入りすれば(選手の)幅が広がる」と話していた。 ◆デアルマス・アライン 2001年3月4日、キューバ・ハバナ生まれ。23歳。10歳でバレーを始め、15年にU―18キューバ代表。17年、宮崎・都城東高に留学生として来日。3年時の19年に全国高校総体出場。20年にVリーグ・サントリーと契約。今年2月に日本国籍を取得。今季レギュラーラウンドでリーグ12位の473点。189センチ、81キロのアウトサイドヒッター。最高到達点は355センチ。家族は妻と1女。
報知新聞社