<紫龍―愛工大名電・’24センバツ>欠かせぬ4人、膨らむ期待 マネジャー、一層サポートに熱 /愛知
18日開幕のセンバツに出場する愛工大名電の選手たちを支えているのが、4人のマネジャーだ。甲子園での初戦が大会第5日の第3試合(22日午後2時開始予定)に決まり、サポートにも一層熱が入る。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち マネジャーを務めるのは2年生の鈴木結香子さん、友道愛未さん、1年生の赤塚美咲さん、森絢那さんの4人。基本的に毎週木曜と土日祝日にグラウンドに来て、給水のお茶を出したり、ノッカーに球を渡したりする仕事に当たり、選手たちが練習に専念できる環境をつくっている。 土日祝日は特に忙しい。倉野光生監督の妻洋子さんと一緒に選手やスタッフら計約50人分の昼食を約2時間かけて作る。野菜や肉の下ごしらえをしてから味付け、メニューによっては米を10キロほどといで炊くこともある。練習試合が重なると、相手校の案内やゲーム中のアナウンス、スコアブックの記入なども担う。「野球が好きで、選手たちがきつい練習に取り組んでいるので私たちも頑張れる」と声をそろえる。 4人にとってもセンバツは夢の舞台だ。豊川に1点差で敗れた昨秋の東海大会決勝が忘れられないという鈴木さんは「甲子園では優勝してほしい」と話し、友道さんは「たくさん打ってくれるとスコアを付けるのも楽しい。それぞれが自分の強みを出して」と語る。 そんなマネジャーのサポートに選手たちは感謝の気持ちを抱く。山口泰知主将(2年)は「マネジャーもデータ分析を担うアナリストも全員がチームに欠かせない存在。選手とサポート役の部員が一丸となってセンバツに乗り込む」と話す。 初戦の相手は報徳学園(兵庫)。昨春のセンバツで準優勝した近畿の名門だ。愛工大名電の全部員38人の気持ちを合わせて強豪に挑む。【黒詰拓也】