“言葉のパス”でコミュニケーション。横浜FCの福森晃斗が明かしたサポーターへの深い思い「自分は降格を経験していないので分からないですけど...」
自らも積極的にアクション
“応援してくれるファン・サポーターのために”という思いは、選手それぞれだ。横浜FCに新天地を求めたDF福森晃斗のそれは、とても深いものだ。 【PHOTO】遂に今週開幕!Jリーグが2024年開幕PRイベントを開催! ホームで迎えるレノファ山口FCとの開幕戦を数日後に控えた練習で、ピッチに現われた福森は、見学に訪れたファンに自ら声をかけ、笑顔を見せていた。 「サポーターのみなさんありきでの自分たちで、一人でも多く試合を観に来ていただけると、それがよりモチベーションになります。三ツ沢球技場で空席が目立つということは、選手にとっても不甲斐ないことであって、自分たちの力が足りない部分だと思う。 こうやってしっかりコミュニケーションを取って、一人でも多くの方が横浜FCや自分を応援したいと思ってもらえるように、そしてスタジアムに足を運んでもらえるように」 当然ながら、お互いに人としての最低限の礼儀やマナーは必要だろう。そのうえで福森は「より近い存在というか、コミュニケーションを取れる場を作れれば」と言う。 応援してくれる存在のために――その思いは、今オフに北海道コンサドーレ札幌から移籍してきて、より強まった。 「横浜FCはJ1からJ2に降格してしまった。自分は降格を経験していないので、深い部分までは分からないですけど、応援してくださっているサポーターのみなさんもガッカリしてしまったと思いますし、J2に落ちてしまったから、試合を観に行く回数もちょっと減らそうかなというサポーターの方もいるかもしれない。 そういう方が一人でも少なく、むしろゼロになってほしいし、横浜FCに関わってくれるみんなで、また1年でJ1に戻りたい。一緒に戦ってほしいですし、そのためにもコミュニケーションを取れればいいかなと思います。なので、聞かれたこともなるべく答えたいですね」 自らも積極的にアクションする。 「子どもとかには、こちらから話しかけたほうが喜ぶのかな、と。その子たちの記憶に残るか、残らないかは別として、その場が楽しかったと思ってもらえたら、いいんじゃないかな。 なかなか選手には話しかけづらいという方もいると思います。そういう方たちにも自ら話しかけたりして。サッカーじゃないですけど、言葉のパスというか。そうやって、あの選手としゃべったとか、あの選手、面白かったねとか、少しでも思ってもらえたら、それだけで応援してくださる方もいると思うので」 ちょっとしたきっかけで、選手やチームに興味を持ったり、好きになることもあるはずだ。 「そういう方たちが、自分たちが苦しい時も助けてくれると思うんです。必ずしも、ずっと試合に勝てるわけではない。もちろん勝ちにいきますけど、もしかしたら勝てない試合が続いてしまったり、自分たちが苦しい時に、そういう方たちがものすごくサポートしてくれるかもしれない。それがモチベーションとなって、より力を発揮できるので」