今オフ最大の目玉とされるファン・ソト

　MLBのGM会議が5日（日本時間6日）にテキサス州サンアントニオで始まり、移籍市場がいよいよ活発化してきた。今オフ最大の目玉とされるのが今季、打率2割8分8厘、41本塁打、109打点をマークしたヤンキースからFAになったファン・ソト外野手だ。26歳とまだ若く、6億ドル（約910億円）以上の入札合戦も予想されている。ヤンキースのキャッシュマンGMは「引き留めに全力を尽くすつもりだ」と語った。 　そんな中、MLB公式サイトがこの日「ソトのFA物語は始まったばかりだが、GM会議に出席した幹部らによると、それはフランク・シナトラのためのレースになりそうだ。『ニューヨーク・ニューヨーク』」とシナトラの名曲を引き合いに出し、ヤンキースとメッツの一騎打ちムードが高まったと指摘。さらに「フィリーズ、ドジャース、ジャイアンツ、ナショナルズなど他のチームもそれぞれ入札に参加するかもしれないが、業界内では結局のところソトはニューヨークに行くだろうという見方が広がっている」と続けた。 　また、米メディア「スポーツアルデンテ」も「ヤンキースとメッツがファン・ソトをめぐって激しい競争を繰り広げている。ヤンキースがソトを獲得する最初の本命である一方、メッツも真剣な関心を持つ有力候補だ」と争奪戦では、ニューヨークに本拠地を構える両球団が頭ひとつリードしていると報道。そして「メッツは現在、ヤンキースと同様の財政力を持ち、ハイステークスの競争舞台を整えている。メッツの最近のプレーオフの成功はソトの目的地としての魅力を増し、入札プロセスで手ごわい脅威となっている」と、本命のヤンキースをメッツが猛追している状況を伝えた。